かすみ荘 - 雑文:小心者の私
[もどりゅ]

013. 【自分が小心者だと思う時】 (2000.12.21)

・職場の人と飲みに行った。かすみは滅多にアルコールをやらないので、大概は中国福建省名物のお飲み物?ウーロン茶?をいただいている。とはいえ、もともとが明るい私を自負している訳だから、素面であってもテンションは上々で酔っ払いにも負けたりはしない。

・しかしながらその日は珍しくアルコールを摂取していた。まずは杏露酒をロックで一杯。そしてすももスカッシュ(すもものお酒のレモンスカッシュ割)。ライチスカッシュ。そしてやっぱり締めはノンアルコールのウーロン茶。ここ1年近くアルコールはやっていなかったので、少々どきどきものだったが、調子はすこぶる良い。最後に飲んだ時は、最寄り駅の一つ前で貧血で動けなくなり(ぎりぎり降りれた)ベンチにぶっ倒れ、駅員さんに保護されかけるという醜態をさらしたのであり、その時に飲んだ量がディータオレンジ一杯という少なさを加味すればかなりの酒量であるといえよう。

・「なんだ、かすみちゃん飲めるんじゃん」などといわれつつ飲んではいるのだが、それを言う人々の飲みっぷりはそれどころではなかった。後でレシートを確認したら7人でピッチャー7杯、生ビール5杯、サワー5杯、焼酎3杯、ワインフルボトル3本となっていた。一人当たりピッチャー1杯分飲んでるんかいっ!とつっこみどころも満載ではないか。

・ともあれ、かすみの家は駅から遠いので宴もたけなわ、夜もこれからだが帰る事にした。ちょうど子持ちのパパとママも帰ると言うので便乗して帰る事にした。時間は8時半。いくら駅から離れているとはいえ、8時半に帰るのは社会人としていささか早すぎではないかと思われる向きもあるやも知れぬ。しかし、酔っている方々にとってはそれほどおかしくなかったらしく、「気を付けて帰れ」との事だった。午後8時半である。ちょっと残業した時間とたいして変わらないのだが、それを言及してはいけない。実際の所はもう帰るぅという気分でいっぱいだったのだから。これ以上、テーブルにワインをぶちまけるサバトに参加するのは正直きついのだ。人が帰ると言うと、浣腸攻撃をする様なよっぱらいと同席していられないのだ。かすみは風邪気味なので、早々に家に帰り、お風呂に入って寝たいのだ。

・とにかく、パパとママと脱出したのだが、ママが泥酔していた。自分一人で歩行する事はおろか、自立すら出来ないのである。普段は良いママであり、仕事人であるのに本日は破目を外しすぎてしまったのである。確保して駅に連行し、とりあえずベンチへ。

「かすみちゃん、好きだー」

・告られてしまいました。しかし、それと同時に首を決められてしまいました。かすみの命がやばいです。とりあえずギブする事にしました。ぽふぽふぽふ。3回叩きました。しかし放してくれません。おかしい、プロレスだったらここでゴングです。かすみは敗者の烙印は押されるものの開放される筈なのです。しかし首はがっきり決まったままであり、酔っ払いにはギブアップの意思表示は通じないという事がわかった。もしかすると彼女が格闘関係に関して門外漢であるという可能性も否めないが。

・ともかく泥酔者を連れて彼女の旦那さんの待つ最寄り駅まで送ったのである。パパとかすみと途中参加(強制召喚とも言えよう)したかすみの彼氏の3人で。この間の出来事は、恥かしいのでオープンにしちゃ駄目、とママから強く言われているので書かない。ただ、某鶴川の駅でママを旦那さんに引き渡した時は夜中の12時前だったのである。通常1時間半かからない道程をその倍以上かけて辿り着いたのである。そんな道中だったのだ。

・とにかく、帰る為に町田から横浜線で新横浜まで出ればなんとかなると思い、地元住人である彼氏と一緒に町田に移動。横浜線は終わってないよねぇ、と言いつつ改札に向かうと

本日の横浜方面の電車は終わりました

・慌てて購入した切符を払い戻し、呆然とするかすみ。もともとかすみの母に定時連絡を入れた時点で、鶴川までは絶対送っていっちゃ駄目!と念を押されていたのである。とにかく自宅にさえ帰れば言い訳は何とでも立つのだ。タクシーに乗るしかない、のである。

・この時、かすみはかなり怯えていた。はっきり言って飼い主を突然見失ったチワワくらいに怯えていた。なぜならかすみは両親が恐いからである。子供の頃から30分説教とか、1時間説教とかを受けたせいで恐怖を叩き込まれているのだ。実際、理詰めで自分の悪かった点を延々聞かされると、自分は世界の中で一番の駄目人間の様に思えてくる。ああ、自分のせいで両親は、家族は、世間に顔向け出来なくなるかもしれないのだ。自殺しちゃおっかなーと子供心に思った事が何回もあった。それだけ悪い事をしてたのでしょうけどね。ま、その分取り繕えれば大丈夫っていう姑息な考えも出来る様になりましたが。

・半分泣きが入っているかすみは役立たずの為、彼氏がいくらくらいで帰れるか聞いてくれました。2万くらいなら自腹でも帰るぅと思っていたのだけど、1万かからないとの事。ドライバーのおっちゃんと語らいながら深夜帰路に向かったのでした。代金は8580円也で翌日ママがくれましたがかすみの心はこれで帰れたんだから安かったにょー!と絶叫しておりました。もう、この文章ですら思い出すとである調からですます調になってしまうぐらいだし。

・常日頃より、かっこいい自分を演出したがるかすみだが、こういう時自分の小心さが露呈するのだなぁ、と対策を練る今日この頃なのです。

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