かすみ荘 - 雑文:看護人として
[もどりゅ]

028. 【看護人として】 (2001.03.06)



・風邪をひいてしまったのだそうな。

・20世紀末の話であるが、彼氏が風邪で苦しんでいた時期があった。彼女であるかすみは世の常として一人暮らしの彼氏を看病せねばならないに違いない。常日頃から彼氏の主観で見れば可愛い彼女としての特権を乱用し、一応彼の自主的行動により、ゴディバのチョコを買わせたり、バイクであちこち連れていかせたり、荷物を持たせたり、言い争いで必ずこちらの意見を通したりしている訳だから、ここでポイントを稼いでおけば、向こう半年くらい?日頃はちょっと振り回されてるけど、困った時にはやさしい彼女?の地位を確立出来、かつ、より自主的にチョコを買ってくれたり、荷物を持ってくれたり、かすみの行きたい所に付いて来てくれたり、バイクで送ってくれたりする様になるのである。一石二鳥どころか、一石たくさんになるのだ。

・とりあえず片道四百円也の交通費を払い、彼氏のアパートの最寄り駅に参上。スーパーでお買い物をする。風邪、といえばおかゆである。かすみはおかゆが大好きなので、自己流おかゆの作り方を身に付けている。風邪には水分も大切なので、ペットボトルの水も買う。

・アパートに到着し、あっけに取られている彼氏を無視しておかゆ作成を開始。何処でどう間違えたのかわからないが、大量のおかゆが出来てしまった。しかしながら、風邪を早く治すには、よく食べる事である。たとえおかずが無くっても(おかゆに具が入っていた)がんがん食わねばならない。なぜなら食べないと体力が回復しないからだ。

・とりあえず布団の隙間をがっちりガードし、汗をだくだく流せる状態にしたのだが、かすみ、暇になってしまいました。風邪ひき者は安静にしていなければいけませんから、誰もかすみの相手をしてくれる人はいないのです。とりあえずテレビを点けてぼけーっと見ていました。そのうちゆっくり療養してもらった方がいいかな、と思ったので、帰る事にしました。

・何故か風邪ひき者が最低駅までは送るというので、押し切られて送られてしまいました。彼の顔は心なしか来た時より赤くなっています。看護人として失格ではないかなぁ、と感じたのを覚えています。

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