かすみ荘 - 雑文:かんかんのうきゅうのれす
[もどりゅ]

039. 【かんかんのうきゅうのれす】 (2001.03.19)



・可愛いペットという番組が多々あるが、大方の飼い主は自分の子供(とか孫とか兄弟姉妹扱いしている人が多い)が一番可愛いと思うものなのだ。実際の所、かすみの家のゆきちゃん、剛太君はかわわんこなる定冠詞やら、かわゆき、かわごうなどと呼ばれ、ゆき可愛がり、ごた可愛がりをされている。

・しかしながら、ペット番組を見ていてかすみは考えた。やはり可愛いだけでは駄目なのではないだろうか。それにゆきは可愛いとして、剛太はたいして可愛くないのだ。ふつーの雑種にすぎない。ここは芸を覚えてもらうしか無いだろう。ただただご飯を食べて、室内でぬくぬくしている犬としての立場に甘んじてはいけないのだ。

・ある日突然強盗に一家惨殺される沙羅家。ゆきと剛太は家無き犬になってしまうのだが、ただの無駄飯ぐらいなのでどこにも引き取ってもらえない。いままでのほほんと家の中にいたせいで、世間の厳しい風の中で生きていく事叶わず、教会でステンドグラスを眺めながら「僕もう疲れたよ」となってしまう。ああ、可哀想なゆきらっしゅとごた(剛太)らっしゅ。

・わんこの芸といえば色々あるが、ここは個性的に攻めたいものである。かすみは落語が好きなので、そこから覚えていただくことにする。そう、?かんかんのう?を。

・かんかんのうは落語?らくだ?の中で出て来る。この話、死んでしまったらくだの為に葬式をしたいのだが先立つもの(この場合お金)が無い。用意をするのに人にお願いするのだが、断られるとらくだの死骸を後ろから支え、かんかんのうを踊らせるといったものだ。

・このかんかんのうがどの様な踊りかはわからない。よいよいみたいなものらしい。さらに歌の節も良くわからない。噺家の方もご自分で歌に節を付けられている。なので、かすみは始めて高座で聞かせてくれた噺家さんの節で歌ったりしている。その歌詞は「かんかんのう、きゅうのれす」しか無い。後はきゅきゅきゅ、きゅきゅきゅ、なのだ。もしあったらごめんなさい。でも、今までこれ以上のかんかんのう聞いた事が無いのです。

・さてこの場合、いくつかのアクションが考えられる。かすみの歌にあわせて後ろ足で立って踊る。ゆきが剛太を後ろから抱えて踊らせる。剛太がゆきを後ろから抱えて踊らせる。どちらでもかまわないがかすみを後ろから抱えて踊らせる。

・それにしても、もう一週間も稽古をしているのだが、今だ出来ないのは何故だろう?とりあえずもう少し続けるが、良い練習方法を見付けて踊ってもらいたいものだ。そうすれば、かすみが仕事で稼ぐよりもがっぽがっぽと稼いでくれるに違いない。といってもこれは動物虐待ではなく、わんこ達が自ら糊口をしのげる様にと考えたかすみの愛なのだ。という事にしといて下さい。決してただ面白いだけでは、ああ、考えただけでも面白い・・・。

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