かすみ荘 - 雑文:色の白いは七難隠す
[もどりゅ]

041. 【色の白いは七難隠す】 (2001.03.23)



・色の白いは七難隠すという言葉がある。かすみの母上辺りまで使われていた言葉ではないかと思うのだが、ご存知の無いお若い方も見ていらっしゃるやも知れぬゆえ意味も上げる。つまり色白であれば、その他の造作に多少難があっても相殺されるし、色白の方が良いの格が上だからだいじょび、だいじょびってぇ事だ。うみゅ、かなり乱暴な説明だがまぁ、こんなもんだ。

・かすみの死んだ父方のばあちゃんは、かすみが子供の頃、よく「かすみは色白美人だねぇ」とゆっていた。そうなのだ、かすみは色白美人なのだ。とはいえばあちゃんに言われていたというのは、所詮おばあちゃんの欲目であって、たいして美人じゃないんじゃないの、と思われる方もいらっしゃるであろう。しかーし、じじばば世代の方々は、かすみを見ると大概誉めてくれる。曰く上品な顔立ち、曰く色白美人、曰く端正な顔、曰く仏様の様、曰く芙蓉の様な微笑み。美人なのである。断言しちゃうぞ。

・ここで賢明な方はお気づきだと思うが、誉めてくれるのは年寄りなのである。年寄りの価値観で色白、仏、芙蓉、端正、なのである。つまりかすみの顔は時代遅れの美人であり、それも平安美人系なのである。能面の様な美人なのである。菩薩様の様な美人なのである。菩薩の様だといっても性格が悪いので、外面菩薩内心如夜叉(見てくれは菩薩だが中身は鬼)だが。もちろん目は切れ長と言えば聞こえが良いが、細いのである。口は上品な大きさと言えば聞こえがいいが、幸薄そうなのである。鼻はやや低く、顔は丸く、唯一の救いは小顔である事だが、んでもえらがはってんだな。

・とにかく、時代には合わない能面顔のかすみなのだが、こないだ化粧品を購入したさい、美容部員の諌言にそそのかされて頬に赤みのある人用の下地を買わされてしまったのである。確かに、かすみは皮膚が薄いので、色白である反面、ほっぺたが赤い。うさぎのおめめが赤いのと一緒なのだ。ところがこの下地が曲者で、赤みをおさえるだけでなく、平均的に白くしてしまうという代物であった。色白かすみは激烈に白くなってしまったのだ。ファンデーションを使えば逆に黒くなるのだが、アトピーなのでがんがん塗れずちょいと白いかな、ま、だいじょびだよねと思って出勤した。

・すると皆さん顔色が悪いとおっさるのである。具合悪いの?とか心配までされてしまったのである。どうやら色白を通り越して青白になってしまったやうだ。会社ではなく墓地か病院にでも出現した方が良いらしい。周囲の生きとし生ける集団の中に、死人が紛れ込んでしまった状態・・・。

・おかしな話である。七難隠すはずなのに、丸山応挙先生からモデルになって下さいとアプローチを受けてしまうのではないかと思うくらいの不健康な顔。うみゅう、もしかして現代の顔の黒さ度が昔と比べてアップしてるのかも知れぬ。だから目立つのかも知れない。やはりここは美白ブームをもっともっと推進すべきなのだ。皆さんもかすみと一緒に美白しませんか?病人と勘違いされる事があるけれど、それに気を取られて七難どころか全部の難も目立たなくなるかも知れません。

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