かすみ荘 - 雑文:探偵をする
[もどりゅ]

049. 【探偵をする】 (2001.04.05)



・江戸川乱歩を読み直しているのだけれど、小学生の頃には気にしていなかった言葉が、今気になって仕方が無い。何気なく仕事をしていて、ふっと思い出してしまったのだ。明智小五郎の初めての事件であろうD坂の殺人の中でも使われているのだけれど、

「僕はこの事件を探偵してみようと思うんだ」(だったかな。今資料が無い)

・変だ、おかしい。いや、それとも今の使い方が間違っているのかしらん。探偵してみようと思うんだ。やはり変な気がする。探偵というのは名詞の様な気がする。探偵団とか探偵社とか名探偵とか。

・現在の使い方が間違っているのだろうか。昔の探偵さんは今日は探偵日和だ、とかいいながら探偵していたのであろうか。探り偵察する事という意味だから、名詞ではなく動詞で良いのかも知れない。でも明智君は「探偵の明智です」とも言っているな。あんまり勉強してないので動詞だの名詞だの書いているけど自分が一番分かっていないと思うし。駄目やわ。

・探偵するとどんな事になるかと言うと、犯人が見つかったり、タッチの差で犯人に逃げられたり、また会おう明智君とか言われたり、物凄いトリックをして傷心の女性を守ったのが判明して見逃しちゃったり、バーネット(ルパン)が上前を刎ねてみたり、真相を知った為に殺されちゃったり、眠らされて子供に声色を真似されたり、ライヘンバッハの滝の上で死闘を繰り広げたり、小蝦が1ジル無くなった理由がわかったり、隠された手紙を見付けてみたり、そりゃあもうありとあらゆる事が起きるかも知れないのだ。

・実際の所、物語の探偵は殺人事件を捜査するのだけれど、現在は警察なる機関がある為に、浮気の調査やら家出人捜索やらの仕事がメインらしい。最近はストーカー対策なんてぇのもやっておられる様だけれど、探偵するという言葉を使うのには向いていないかも知れない。よし、事件にしてみよう。

「本日のうにゃさん浮気事件の探偵に行ってきます」

「青森女子中学生のうにょさん家出事件の探偵に行ってきます」

「うにゅさんストーカー被害事件の探偵に行ってきます」

・今気が付いたけど事件と付けると探偵と言う言葉が引き立つ気がする。調査や捜索や対策よりも事件には探偵なんだな。きっと。

・そういえば、レストレード君もガニマール君もベシュー君も警察官でありながら名うての探偵と書かれている。だとすると事件を探偵するというのはあながち間違ってはいないのかも知れない。

・こじつけといえどなーんとなく満足したので、探偵するという言葉を探偵するのはこれにて終了としませう。

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