かすみ荘 - 雑文:負けるな、喫煙者
[もどりゅ]

057. 【負けるな、喫煙者】 (2001.04.23)



・嫌煙権という言葉が巷に広まって久しい。煙を嫌といわせやがれ、という権利である。その為、ちょっと前迄は喫煙所など無いに等しく、何処でも煙草が吸えたのに、今となっては駅のホームなどにおいては白線で引かれたスペース内に、ちんまりと集って吸う破目に陥っていたりする。

・とにかく、煙草の煙は煙草嫌いと接触を余儀なくされ、肩身の狭い思いをさせられているのだと思う。レストラン、喫茶店、電車のホーム、会議室、隔離された喫煙スペース。煙草を吸う人間にとっては、腹立たしい事この上無いと感じるのも仕方が無いものであろう。さらに、体に悪いだの、周りに悪影響があるだの、余分な金がかかるだの、吸わない人間がやいのやいのと言ってくる。おおきなお世話だとでも言いたい所だが、「じゃあ、周りに煙が来ない様に全部吸ってよ!」とか「一人で外に行ってよ!」とか無理を言われたり、家から追い出されたりするのである。

・喫煙席にせっかく座ったのに、隣からが禁煙席だった為に、そこに座るおばさまに殺意のこもった目で睨まれたという話も聞く。喫煙席にも関わらず、ちゃんとダクトが無いばっかりに、おばさまに迫力負けし、火を着けたばかりの煙草を消す破目になってしまう。これが実体のはっきりしたものならば、がっちり掴んで灰皿に捨てる事も可能であろうが、拡散する煙やろうなので、どうしようもないのだ。煙草一本丸々損である。

・他にも、懇親会、サークルなどのイベント性のある飲み会に行くと、必ず一人は非喫煙者がいたりする。非喫煙者のいない集まりという方が少ない。例えば喫煙友の会、アンチ嫌煙友の会、煙草の調合師の集まり、ニコチン中毒愛好会、と言った所であろうか。それゆえ飲み会と称するものに参加すると、吸わない人に気を遣わなくてはいけない。ましてその人が煙草を止められていたりしたらこちとらもおおっぴらには吸えない。翌日「昨日のせいで具合が悪くて」とか「喘息の発作が出て」とか「ニコチンがこびり付いてる」とか言われた日には「ごめんね」などと謝罪をする必要もあるし、人間関係に微妙なゆらぎが生じたりもする。

・ところで、元来、日本の煙草と言うものは、キセルなどに詰め一服するものであり、一度にたくさんの煙草の葉は入れられないので、こんなに煙がばんばん出るものでは無かったのであった。しかしながら、西洋から紙巻煙草、現在の一般的に煙草と呼ばれるものが入ってきた後、あれよあれよという間に市場を席巻してしまったのでした。確かにキセルは手入れが大変だけれど、紙巻煙草は半分以上燃えてしまうし、後はそのまま捨ててしまえばいいのだから押して知るべし、である。これのおかげで日本人がお手軽に煙草が吸える様になったのだ。素晴らしい。

・煙草を吸うのは個人の権利であり、その為に税金やら代金やらを払っているのだから、やたらと制止されるととても哀しい。喫煙マナーを守りましょうといわれ、必要以上に気を使っているのに、それでも一部の心無い人の為に、近年立ち上がった子供を守る会などに叩かれる喫煙者。そうゆう状況はわかっているのですが、我が友人、嫌煙者のかおりちゃんの愚痴を聞くのはもう嫌です。立ち上がれ、喫煙者よ、そして一人一人嫌煙者を潰すのだ。だからそれなりに禁煙車を理解している相手には愚痴らないで下さい。お願いします。

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