かすみ荘 - 雑文:大韓民国へっぽこ旅情2
[もどりゅ]

084. 【大韓民国へっぽこ旅情2】 (2001.06.27)



○朝。運び込んでもらったエクストラベットは、前にどんな人が寝たのかわからないが、異様に真ん中よりやや下が沈むクッションであった為、少々かったるい寝起き。よほどお尻の重い人が寝たのであろうか。朝食バイキングをこれでもかというほど詰め込み、ロビーに向かうと、またしても異様な香りのする車に詰め込まれた。さらに免税店に行くらしい。もう良いって。要らないって。と、考えているのはあちきだけらしい。皆さん楽しいそうに見ている。しかも、昨日はホテルの免税店を見たのだけれど(宿泊したロッテホテルにも別館に免税店フロアがあって、昨晩狂った様に妹君がブランド品を吟味していた)、本日はいわゆるコピー商品も置いてある店なのだ。

「お客様〜、本物よりそっくりな偽物、ごじゃいますぅ〜」

〇それは、何だ。何にそっくりなのだ。聞いてやるから言ってみろ、100文字以内で。

「隠し部屋から見て下さい〜」

○隠すくらいなら初めから作るな。

〇流石の妹君もコピーには全く興味無しで、むしろ自分の持っているオリジナルの価値が下がるような気がすると言ってご不満のご様子。

○移動の空き時間に、あちきはどうしてもやってみたかった事を決行した。自動販売機でカップ入りのコーヒーを飲む事である。日本とは何処か違うのであろうか。ホット300ウォン、アイス400ウォンという表示なのでわくわくしながら400ウォン(100ウォンは約10円)を放り込む。アイスコーヒーボタンを押そうとして、はた、と気が付いた。茶色のラベルの飲み物がある。お値段はアイスで400ウォン。恐らく紅茶かココアではないだろうか。もしかすると昨日食事の時に飲んだ、パンチの効いた漢方ジュースかもしれない。ま、ラベルの見てくれは沿うではないし、よし、ここはやはりこれだ。ぽちっとな。

〇げふ。一口飲んだ瞬間に、予想だにしていなかった味が広がった。とうもろこしか?麦か?しかも、激烈に甘い。しゃれにならないほど甘い。あちきは激甘党として、時々練乳を一気飲みなぞをしているが、そんな味覚をもったあちきでも、これがやたらと甘い味である事がわかる。のちに、添乗員さんに聞いた所、現在の韓国ではおこげ味(ごはんのおこげ)なる味がはやっており、件の飲み物はおこげドリンクだという事が判明した。勇気のある方はご飯のおこげを水にいれてから、大量に砂糖を加え加熱、濾したものを飲んで見て下さい。それが韓国の人のおこげ味です。

○さて、メインの韓国エステの始まり。まずはすっぱだかになって、ガウンを着る。そんでもって追加料金を払って姉妹揃ってチマチョゴリを着る。母は産毛抜きだ。絹糸で挟んで抜くらしい。痛そう。せっかく着たガウンもさっさと脱ぐように言われて、麻布を羽織らされ、旅の目玉の肝蒸幕サウナへ。

5秒経過、10秒経過、20秒、1、2、3、4、5、

ぎぶっ!

〇そう、あちきは閉所恐怖症なのである。このサウナ、やたらと高温でしかも洞窟の様な形。あちきの中で、焼却炉に放り込まれた様な気分になってしまい、汗は引くは、目眩はするわ。ふらふらとサウナを出ると、威勢の良いおばさんに人参湯に入る様に指示された。人参湯に浸かりながら見回すと、向こうに別のお風呂が幾つもあるではないか。よし、入ろう。

「お客さん!駄目、戻って!」

〇怒られてしまった。謎の順序があるらしい。しかもその順序は変えてはいけないのだ。多分ね。皆も出て来て人参湯に一通り入ったら、オプションで付けたよもぎ蒸し。穴の空いた椅子に座って、下からよもぎなどの薬草を煎じた蒸気をがんがん当てる。てるてるぼうずみたいなものを着てやるので、汗がどんどん出る上に、さらに、なれるに従って、蒸気の量を増やすのだ。あつーい。んでも女性の疾患に効くらしい。頑張れ自分。

○汗を流したらあかすり台へ。この時点で皆様、前を隠すなどもしなくなってしまった。ま、それどころじゃないな。うん。痛いのかな、などという思いもあるけれど、あちきは痛みに強い女。前歯を麻酔無しで削った事もあるんだむーん。負けないぞ。

「うきゃ」

○実はあちきはくすぐったがりやなのである。しかしながらあかすりをしてくれるおばちゃんはプロなので、ほとんどくすぐったくない。何故悲鳴を上げたかというと、いきなり謎の液体をかけられたからで、しかも冷たかったからだ。あちきの悲鳴におばちゃんが笑った。

「いなばのらいとつな〜」

「○※▽#=?」笑いながらおばちゃんが言う

○独り言を聞かれてしまった。ええとね、これはあかむけ稲葉の白兎と缶詰メーカーのイナバをかけただけだよ。あちきが悪かったなり。おばちゃんはわざわざあちきに、あちきから出た大量の垢を触らせた。

「うみゅう!」

おばちゃん豪快に笑う

○オイルマッサージをして、水晶サウナに入って、薬草湯に入って、塩サウナに入って、泥パックをして、洗い流したらば、あらまあ、すべすべの出来上がりなのである。どうでも良いけれど、おばちゃん達が、あちきの悲鳴やら、返事やらを真似して笑っているのは如何なものか。

「うきゃぁ(笑)」

「あにょぉ(笑)」

「はぁい(笑)」

○妹があちきに言う。

「かすみちゃん、おばちゃん方にもてもてだね」

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