かすみ荘 - 雑文:2625円の夢
[もどりゅ]

098. 【2625円の夢】 (2001.07.24)



○新宿高野に行ってきました。今まで地階のティーサロンには何回も行った事があるけれど、足を踏み入れた事の無い場所、5階のフルーツバーに行ってきました。食べ放題です。フルーツの食べ放題です。一時間半の勝負です。めーろーんー、めーろーんー。マスクメロン、アンデスメロン、夕張メロン、ハネデューメロン、高級プリンスメロン、メロン、メロン、メロン。はっ!危ない、メロンの誘惑に遠い所に行ってしまっていたわ。

○お値段2500円。微妙です、微妙なお値段です。例えばそれなりのメロンを丸ごと1個食べるには5千円くらいが必要ですし、苺を1パック食べるには600円くらい払わねばなりません。しかしながら2500円でそこに置いてある種類の物を食べれるだけ食べれるという、魅力に対してこの金額は高いのか安いのか、あちきにとっては微妙な金額です。しかしながら、曲がりなりにも新宿高野です。フルーツの専門店ですからきっとその金額に見合う、フルーツのワンダーランドが繰り広げられているに違いありません。

〇あちきとその彼氏は意気揚々とエレベーターに乗りました。正確にはカラリと揚がっているのはあちきだけです。彼氏はエレベーターを乗った所にある、高野ティールームに心を引かれている様である。が、そんなものは見えない、見えない。今のあちきには目的地しか見えないのよぉ。無理無理あちきが払うからぁ、とか騒ぎつつ、目的の5階に到着。・・・。混みすぎ。っつーか、先頭が見えない。戦闘中の人は見えるけれど。わぁ、すごいわ、あんなに皿に載せたら目で満足してしまうではないか。一瞬目を奪われたけれど、すぐにやって来たウェイトレスさんに質問を投げかけられた。

「お客様はフルーツパーラーとフルーツバー、どちらのご利用ですか?」

○フルーツパーラーと聞けば、死んだばあちゃんが言っていた?モガの基本は資生堂パーラーでアイスクリン?と言うのを連想するが、フルーツバーと聞くと?果汁5%未満アイスキャンデー?というものを連想してしまう。ここはひとつ、フルーツパーラーと粋に言ってみたいものだが、それをしてしまうとここまで来た意味が無くなってしまう。バーだ、バー。

○30分くらい待ちとお姉さんがおっさるので、大人しく待つ事にした。騒ぎながら待っても良いのだが、つまみ出される恐れもある。もちろんあちきと違って彼氏はそれなりに常識人なので、速やかに捕獲、保護者として回収、地階のティールームへ強制護送という可能性もある。大人しく待つ。・・・。飽きる。

〇仕方が無いので中の人を観察する。ああ、そんなに盛っちゃぁいけないよ。メロンばっかりそんなに取っちゃいやん。あ、スイカだ、2種類もある。黄色と赤。黄色を見るのは久しぶり。心の中の期待値メーターはみりみりと上がって行く。もちろんあちきだけでなく、ここで並んでいる人は皆さん、わくわくした顔をしている。素晴らしきフルーツ食べ放題。そんな観察も飽きた頃、やっと席に案内された。運良く待っている人からは見えない場所。自分はずっと見ていたくせに、見られるのは嫌なのだ。ああ、やっかいやっかい。

○先ずはあちきが先に席を立つ。大きな真っ白いお皿が山盛りのフルーツの脇に・・・、これ、パンやーん。フルーツじゃなくて、主食やーん。その隣にはスープが、パスタが、リゾットが。主食ゾーンを過ぎればサラダゾーンをへてフルーツゾーン。10種類のフルーツ。少ない無いか?種類が。とりあえずメッシュのメロンを・・・、薄っ!激薄っ!1cmないやーん。これじゃいくつ食べれば満足するのかわからぬ。ましてこのメロンをがばっと持って行くのは、あまりにも下品だ。子供の頃、好きな果物にがっついて、怒られまくった記憶が次々と思い浮かんで消えて行く。あちきも一応妙齢の女性なので、いくらでも取りに来れる所で置いてあるごく薄メロンを攫って行くような真似は出来ない。もちろん、誰もあちきになぞ興味を持ってはいないだろうけれど、そして、今日は怒る人が傍にいないけれど。

〇食べ放題で多くの物を食べる為にはいくつかのポイントがあるそうな。一度にたくさん取ると、視覚から満足のサインが出てしまうのでいけないとか、ゆっくりと話をしながら食べるとか、リラックスして食べるとか。という所を踏まえながら、ぴょこぴょことカウンタとテーブルを往復していたのだけれど、ふと、こりはこりで下品やも知れぬのう、と思ったりした。皿を持って行ったり来たりするのである。・・・。ま、いいか、食いしん坊万歳。

〇メロンやらグレープフルーツやらを食べ終わり、またしてもメロン狙いで席を立つあちき。・・・!!。メロンが、黄色の果肉のやつに変わっている。ちぃっ!こーんな罠が仕掛けられているとは思わなかったぞ。知っていたらさっきのメロン、トレーごと持って来たのにっ。最早上品云々などと言っている余裕は無い。ここにあるフルーツが10種。うち3種のスイカ(赤)、スイカ(黄)、無花果、はあちきの我が侭によって食べられない。がががっとメロンを取るあちき。それでも6個。ちょっと遠慮してみた。戻って急いでメロンを食べて、またカウンタへ。ああ、今度はハネデューメロンに変わっている。い、いつの間に。えーい、取れ取れ。

○ちょっと中休みと言う事で御不浄に立つあちき。その時、見てはいけないものを見てしまいました。あちき達の席は壁際になっていたのだけれど、その壁の反対側は待っている人の列になっていて、そこにはデザイン的な穴がいくつも空いていたのです。その穴はかなり細いし、女性の目線の位置と比べると高かったり低かったりしていたので、わーい、覗かれない、と思ったのです。が、その穴にへばりつくように中年の女性が、あちきの席のちょうど上方にある所から、中を覗いているではありませぬか。しかも「早く出なさいよ」と呟きながら。仕方が無いので、あちきもおばさまに並んで覗き込みました。ちょうど下のあちきの席は死角になる事が判明。おお、これならあちき達は呪われない。

○そうこうしているうちに時間が来て終了。ぱんぱんのお腹を抱えてエレベーターを降りる。うう、酔いそう。2人分で5250円。高いのか安いのかは全く不明。とりあえず面白かった。けど、もうちょっとたくさんのフルーツが一度に並んでいれば良かったのに。その後、3時間もするとあちきのお腹がぐぅ、と鳴ってしまったので、実に燃費の悪い食事だなぁと思う事しきり。あ、でもパンとかケーキには手を出さなかったもんな。リゾットは食べたけれど。うーん、難しい。

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