かすみ荘 - 雑文:今、ここにある危機
[もどりゅ]

109. 【今、ここにある危機】 (2001.08.08)



○前髪を切りまいた。あちきは高校、専門学校と延々後ろ髪を伸ばしていて、一時はお尻を覆う長さであったのです。邪魔ではありまいたがコスプレの時や、コスプレの時や、コスプレの時に大活躍でした。が、就職してしばらくしてからバッサリショートにしちまいました。周りの反応がものすごかったので、面白かったです。ういうい。

〇で、今は大体セミロングで毎回色々と注文して切って貰っているのですが、この時必ず言う言葉が「前髪を作って下さい」というもの。物心ついてからこっち、おでこ全開という状況は数えるほどしか無いのです。バレエの発表会とか、皮膚科で見て貰う時とか、気が向いた時とか。何となく恥ずかしいのです。別に誰かが見ている訳でもありませぬが、何となく好きでは無いのです。

○が、あちきも妙齢の女性です。そろそろアダルトかすみとしてぐっと大人っぽくなるのも良いかもしれません。元町を歩いていても「あ、あの女の人大人っぽくて素敵」といわれる様になっても良いではありませんか。マダム、そう、マダムになるのです。結婚していないけれどそんな事関係ないのです。江戸川乱歩に出てくる黒蜥蜴の様に、るっぱ〜んの永遠のアイドルふ〜じこちゃぁんの様に。なので前髪を伸ばす事にしました。

○大人の女性の色気というものは、こめかみの産毛であり、首筋の後れ毛であり、陶磁器の様なデコルテ(鎖骨の下、胸の上部)であります。あちきの独断と偏見では。その為にはまず前髪を伸ばさねばなりません。でこくらい見せても恥ずかしくない大人になっちゃる。

○ところが、思ったのは良いけれど、前髪が伸びてくる連れ、あちきの細い目の中に髪の毛が進入しやがるのです。うざいです。めちゃめちゃうざいです。それでも、来るべき日を想い我慢をしたのです。したのですが、下を向いている時にさらさらと落ちて来るのには我慢がなりませぬ。ピンで留めたりもしたのですが、非常に似合いません。あちきは格好悪いのは嫌いです。もう我慢がなりません。いっそ切ってしまへ。

○アダルト路線なぞ所詮徒花。あちきにはあちきの雛人形のやうな、平安美人顔があるではなひか。あちきが前髪をあげたところで。所詮暗がりで幽霊に見える可能性がぐーんとあがるだけではないでせうか。いえ、きっとそうなのです。そう決めたのです。そうと決めたら行動は迅速です。迅速に限るのです。出前も迅速でお願いします、ええ、落書きは無用にてお願いいたします。机の上のはさみをとって、いざ、ご不浄へ。一面の鏡の前に紙を敷いて、いざ、一刀の元に切り捨てん。

じょき

○うにょ〜〜〜〜〜〜ん!おーろーかーなりーあ〜ち〜き〜。切りすぎやん、眉毛より1センチ以上上やん。いややー、いややー。こんな髪型した人って、全体的にお洒落カットになっている美容師さんとかだよ、駄目だよ、駄目だよ、あちきには似合わないよぉ。しかも幅2センチくらい一気に切っちゃったから揃えなくちゃじゃん、この位置でぇ。ええと、少しでも自然に、自然に。じょきじょきじょき。

○というわけで、ただいま?怪奇、呪いの童人形?状態です。若く見えるよと慰めてくれる人もたくさんいますが、目が笑っています。来週はオフ会があるのです。生まれて初めてのオフ会です。なのに変なのです。いけません、いけません。とにかくこの危機を乗り越えなければなりません。うう、いっそポマードでオールバックに・・・。

〇雑文のTOPへ〇TOPへ〇次の雑文へ○

前へ雑文のトップへ次へ