かすみ荘 - 雑文:見つかるなんて奇跡かと・・・
[もどりゅ]

118. 【まんじゅう脱出大事件】 (2001.09.14)



○我が家でまんじゅうといえば、和菓子ではなくじゃんがりあんはむすたーを指す。あちきの彼氏名義のじゃんはむであるが、あちきが買って来てこの方ず〜っと預かるという体裁を取っていて、実際の所、基本的に小動物を飼っちゃ駄目という我が家のルールをかわす為ではないかという疑問も時に持ち上がるのだ。

○過去に、シマリスを飼っていて小動物というものは寿命も短く(平均でしまは8年、はむは5年位)、ちっこいせいで生命力も弱いので、犬などに比べて亡くなりやすく、亡くなればショックだと言うので、最後に飼っていたしまが亡くなってから飼っちゃ駄目ルールが出来たのでありんす。が、あちきはしまりすとちび系はむが大好きなので、何とか網の目を抜けるべく彼氏のはむを預かり中なのよ、うふ、という理由からまんじゅうを養っている。

○このまんじゅう、人懐っこくて可愛らしい。お店に居た時は?ホワイトジャンガリアン?千円也という説明が付いていて、通常の体毛柄の?ジャンガリアン?800円に比べて200円も高かったのだ。のだ、が、飼っているうちに何故かどんどん体毛が黒くなってノーマルじゃんはむになっていったのだ。ま、良いけどね。じょうようまんじゅうが温泉黒糖まんじゅうになったと思えば。

○さてさて、まんじゅうははむなので夜行性なのである。じゃんはむの出身地はロシアで、夜になると餌を求め、かつ、本能で平均10キロの距離をひた走る。だからはむかご(ケージ)には回し車が必須なのであるが、当然まわせば小さいながらも音が出る。夜に音が出ればそれは小さくても響く。その為、現在は空室になっている弟の部屋に夜はケージを置く事にしている。

○その日は朝から忙しくて、弟と奥さんが来たり、弟の結婚式に着る服をちゃんと着てみたり、妹と服を交換してみたり、当日の役割分担を確認したり、デジカメ映像の処理の話をしたり、ティアリングサーガをやったり、結婚式の撮影の話をしたりしていたのです。その合間、夕方にまんじゅうケージを弟の部屋に移動させ、餌をあげて水を交換して…。

○夜になって、可愛いまんじゅうのご機嫌を伺いにいったのです。ケージを見ると天井についている出入り口が開いています。ちょっとびっくり。けれど、出入り口は天井についていいるので問題はありません。巣材のティッシュに指を突っ込みました。が、手触りがありません。ちょっとあわててケージの中を探索しました。いません。

脱走していたのです!のです、のです、のです・・・

○まんじゅうの名前を呼びながら、あちこちを彷徨い、探索しました。弟の部屋、あちきの部屋、妹の部屋、両親の部屋、書斎と言う名の物置部屋、ご不浄、2階のトイレ、2階の洗面所。いません、いません、いませんとも。1階には父が、母がいます。あちきがまんじゅうを行方不明にしてしまった事がわかったら…嗚呼、怖くて想像もつかなひっ!慌ててつつもこっそり、1階を探す事にしました。両親にばれないように細心の注意を払って、です。仏間、ご不浄、浴室、洗面所、玄関、ダイニング、キッチン、リビング。両親はあちきが筆記用具でも探していると勘違いをしていたので、黙って探しました。ええ、探しましたとも。

○だんだん怖い想像になって来ました。ケージを脱出したまんじゅうが、外に彷徨い出てのらはむになるならまだましです。もしも、もしもです、あちきの家の中で放浪はむになって、そんでもって食べ物に恵まれなかったり、うちのわんこに発見されたしてのたれはむになったら、そしてその亡骸をしばらく発見する事が出来なくて腐乱はむになったら。

○あちきはいくつかの神経症を患っているのですが、その中の一つにストレスが過度に溜まると睡眠に逃げるというものがあります。ので、まんじゅうの事を思いつめた結果、ぶっ倒れそうなくらいの眠気が襲って来ました。このままではいけません、いけません。気力を振り絞って夜中にまんじゅうがケージの傍にくればご飯が食べられる様に、給水機と餌をセットしてからベットに転がり込んだのです。

?かさっ?

○明け方5時頃、あちきは小さな物音に飛び起きて、音のした方にあるゴミ袋をベットの上に引き上げて覗き込みました。いません。が、次の瞬間、我が目を疑いました。まんじゅうがゴミ袋が置いてあった所にちんまり居るのです。驚かせない様にそ〜っと手を差し出しました。人懐っこいまんじゅうはのこのことあちきの手の上に乗って来たのです。

確保ぉ!

○素早くその手を反対側の手でホールドし、部屋を出た瞬間、犬の散歩のために起きて来ている父と目が合いました。思わずまんじゅうを隠して朝の挨拶。ええ、ええ、保身しているのです。まんじゅうをケージに入れ、ついでにご不浄に寄って、幸せの二度寝に突入したのです。ああ、良かった、腐乱まんじゅうにならなくて。

○その後、あちきが夜にケージを閉め忘れて逃がした事を隠して家人に、夜中(嘘)まんじゅうが、弛んでいた(嘘)ケージの戸口を勝手に開けて(嘘)脱出し、あちきの部屋に来た(本当)と報告した所、

まんじゅうが脱出後に一番乱雑で入り口に物が散乱しているあちきの部屋に入る筈が無い。

ので、それは寝ぼけてて、本当は掴んでいないし、まんじゅうは脱出していない。

しかし、実際にまんじゅうを掴んでいたとしたら、それはかすみが夢遊病でまんじゅうをわざわざ掴んでから放して、それから我に帰って捕まえた。

という素敵な仮説がたててもらえた。そう、これっぽっちも信じてもらえなかったのである。しかも夢遊病説強力だし。しくしく。

○こうしてまんじゅう脱出事件は解決したのだが、一つ、気になる事がある。あちきが寝ている間、まんじゅうはあちきの傍に忍び寄って来たのだけれど、後で見たらばケージの外の餌が全て綺麗に無くなっていたのである。残っていたのはヒマワリの種皮、半個分。という事は、何処かに隠したと仮定されるのであるが、まんじゅうは隠れる所、隠す所の豊富なあちきの部屋で発見された。当然、餌はあちきの部屋の何処かに隠されていると推測される。これから寒くなっていくのだが、来年、温かくなったらあちきの部屋にヒマワリの芽が発芽、夏にはヒマワリ畑になるやも知れぬ。そうなっても自業自得なのだけれど…。

〇雑文のTOPへ〇TOPへ〇次の雑文へ〇

前へ雑文のトップへ次へ