かすみ荘 - 雑文:サンタが町にやってきた
[もどりゅ]

133. 【クリスマスを楽しく過ごす為に】 (2001.12.05)



○目を覚ますと1時間10分寝過ごしていた。

○実際の所、1時間10分きっちりという訳ではなく、微妙に12分くらいかも知れない。とにかく、寝過ごしていた。まずい。こりはまずすぎる。本日は我々横浜お散歩隊、特殊任務の日である。これにお飾りであるとはいえ隊長になっているあちきが遅刻しては全く格好が悪い。

○しかも、お散歩隊の待ち合わせはお散歩隊時間という特殊な時間軸の中で活動しているので(待ち合わせは1時間前から30分後まで時間差あり)、遅く到着した人間は、先に来た人間がケーキなどを優雅に食べ終わっているのを横目に「さ、揃ったから行こう」と注文すらさせてもらえないという哀しい運命が待っている。本日の待ち合わせ場所は横浜のカスカード。ああ、きっと皆食べてるよ、パフェとか。

○ばたばたと用意して慌てて飛び出すあちき。待ち合わせ場所に到着すると、やっぱり皆集まっていた。

「さ、行こう」

「待ってぇ、私も何か食べるう」

「諦めろ」

○ずりずりと引っ張られ、お店を出る我々。しくしくしく。

○横浜お散歩隊は横浜を中心にあちこちを散歩するという、高校生女子ユニットによる集団だ。散歩といっても、カメラ持参であったり、スケッチブック持参であったりして、自分がやりたい事をばんばんやってもいいという、実にいい加減な散歩っぷりで毎回大騒ぎをしている。女子高校生の集団は面白さを追求していたのであろう。今、成人して仕事を持ったからなんとなくわかる様な気分。ああ、ちょっとだけ、あの頃に戻りたい。1週間だけでもいいな。うう、ちょっと年寄りくさいわ、あちき。今回は懐かしい話だからね。

○本日の任務は?クリスマスイブという事で横浜の山手にやって来るカップルに楽しい想い出を演出する?という、実に有意義な企画である。ただし、お散歩隊が考える楽しい想い出が、カップルの皆さんの感じる楽しさと差異があっても当方は感知しない。

○作戦行動のいくつかとして、

1:カップルの記念写真の真後ろで記念写真を撮って、二人だけの記念に割り込んで華をそえる。
2:山下公園でデビアスなプロポーズをしようとしているカップルの隣でわざとらしくなく騒ぐ。
3:ムード満点の夜の山下公園で、さりげなく危ない刑事ごっこをやる。
4:某有名レストランで、離婚したお散歩隊のメンバーのお姉さんの話題で盛り上がる。
5:カップルだらけの港の見える丘公園で?どろけい?を真剣にやる。

○この作戦は決して、当時メンバー全員に彼氏がいなかったという理由で行っていた訳では無い。やって面白そうだから、とにかくやるのだ。

○と、いう訳で、我々は三面六臂の大活躍をした。ああ、魅惑のカップルの思い出に割り込む思い出よ。私達はボケるか死ぬまで忘れない、多分。

「うちらさぁ、激しくシングルベルだよねぇ」

「うっさい、あたしは彼氏が出来ないんじゃなくて、作らないだけなのよ」

「さいでんなぁ、ほうでんなぁ」

「バカにしてるのねっ!」

「からかってるだけですぅ」

○女子高生、とにかく元気なのである。肩を寄せ合う二人の周囲にポップコーンをばら撒いて、鳩で囲って困らすなどと、つい茶目っ気を出してしまう。問題は、それがプロポーズ中のカップルで、茶目では済まないのでは無いかという可能性であるが、鳩フンまみれのプロポーズというのも記憶には残るではないか。それの良し悪しは別として。

○最後は皆でクラゲ爆撃大会。山下公園のライトアップされた氷川丸を背景に、6人の女子高生が海面に浮いているクラゲに石を投下して穴を開けている。中々他では見られない光景である。念の為に断っておくが、決して、カップルに氷川丸の見えるベストスポットを使わせない為にやっているのではない。偶然、クラゲがそこにいたのだ。

○夜もどんどん遅くなり、優等生である横浜お散歩隊は9時に撤収。これなら10時には皆家に帰れるという計算だ。素晴らしい、親も安心するお散歩活動。

○こうして、無事に家に帰りついた我々は、各自今日の楽しかった出来事に思いをはせつつ、眠りに就くのだった。

〇雑文のTOPへ〇TOPへ〇

この雑文はクリスマス雑文祭の企画に乗らせていただいて書いております。

前へ雑文のトップへ次へ