かすみ荘 - 雑文:結局落ちは父かよ
[もどりゅ]

139. 【箱一杯のみかん】 (2001.12.26)



○生協に行ってきた。生活共同組合である。年末と言う事で、おせちの予約やら、今からでも間に合う年賀状やら、大掃除セットやら、お正月にはカレーやら、色々な物が売っていた。その、年末年始の空気でぱんぱんになっている店内で、お買い物である。

○レジであちきの前に並んでいる人達は、しめ縄やら切り餅やらをかごに入れているのだけれど、あちきが持っているのは石鹸シャンプーと、石鹸中和リンス。実はこれと同じ物ををあちこちで探しているのだけれど、完全に無添加のものは見つけられていない。この製品は生協で売っている製品の中で、決して安売りされない物である。ちょっとだけでも何かの添加されているものならば安売りされるのだけれど。しかも高価だし。すーぱーりっちなんとかや、美容師さんお勧めなんかよりも高価。

○とにかく、無添加高級シャンプーとリンスをぶらさげて、店頭に出ると蜜柑を箱売りしていた。Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ、LLサイズ、特大サイズ。店に来た時には店頭に対して真直ぐに入っていないので、気がつかなかったのである。ではどうやって入ったかと言うと、生協の駐車場に隣接している我が家の柵を乗り越え、横から潜入したのだ。

○いい歳をした女性が家の柵を乗り越えるというのはどうか、という話もあるのだけれど、2分の道のりが10秒に縮まるのである。使わない手は無い。ただし、一度柵に手をかけたときに、柵の上にいたナメクジに手をかけてしまい、半泣きをしながら手が真っ赤になるほど洗ったという大失敗もしている。こんな危険もあるのだから、リスクを乗り越えてショートカットに挑戦するジャンヌダルクの様な女と呼んでくださっても構わない、って誰も呼びませんね。聖女様ごめんなさい。

○さて、蜜柑を前にしばし、店頭で立ち止まる。こりはおかしいのではないか。並べるとLが中間サイズになっているではないか。特大がLLでは無いのか。いやいや、出荷時にはSSと特小があったのかも知れない。だから問題無いのかも知れない。あちきは農家の人では無いので、蜜柑の等級やら大きさやらには明るくない。

○冬、といえば炬燵で蜜柑というのが定番らしい。我が家にはとてもおしゃれな電気式掘り炬燵というものがあるのだが、爺様が死んでからこっち使っていない。掘り炬燵があるのは床の間のある来客用の部屋であり、家族が集うのはその隣のリビングだからだ。とはいえホットカーペットとヒーターで蜜柑というのもありではないだろうか、だろうか、だろうか。

○あちきが蜜柑を眺めていると、早速蜜柑売りのお姉さんが声をかけてきた。今年の蜜柑は甘いのだそうな。お姉さん、毎年そういっているのではありませんか?何となくそんな気がする。違ったらごめんなさい。

○んで、お勧めはLLと特大。が、あちきがこよなく愛する蜜柑は皮が薄いごく小さいタイプだ。早生蜜柑なんかも好きである。昔、早生蜜柑を何故か?はやおみかん?と読み失笑を買った事もあるがともかく好きである。大きなものより小さなものの方が甘味が凝縮されている様な気がする。皮が薄い方が、甘い様な気がする。お店の人の薦めを押し切って、Sサイズ購入。売りたくないのならば初めからSサイズを置かねば良いのだ。Sが無かったら買わないけれど。

○帰りは蜜柑段ボール箱を抱えて、通常の道を通って帰宅。流石に中身の入った段ボール箱を抱えて家の柵なぞ乗り越えられない。

○帰宅して蜜柑を下ろすと、早速父がふらふらと寄って来て蜜柑を3個掴み、立て続けに食べてしまった。前に上野動物園で見たボス猿も蜜柑を立て続けに食べていた。あちきの父は我が家のボスなので、あちきから蜜柑を搾取するのは理の当然なのであろうか。いえいえ、ここまで大きく育てていただいたのだから、蜜柑のふたつやみっつ、持ってきやがれ。

○あちきは物を買うのが大好きな人間だったりする。だから、蜜柑も買ったところで結構満足している。あちきが1個食べるのに対して、父が3個、母が2個、妹が半個食べるくらいの比率である。気がつくと蜜柑が凄いスピードで消えていった。さらに観察すると、父が物凄い。朝、ご飯の後に蜜柑を1個、夕方、夕食の前に蜜柑を1個、夕食の後に蜜柑を2個、夜のテレビを見ながら蜜柑を3個。怪奇蜜柑人間。

○蜜柑が全て無くなったと思ったら、母が新しい蜜柑を1箱買って来た。Lサイズだけれども。

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