かすみ荘 - 雑文:20代の女性の平均身長っていくつなんだろう
[もどりゅ]

141. 【福袋争奪戦】 (2002.01.08)



○いやいや、風邪というのもなかなか良いものである。全部が全部良い、とはいえない。実際、年末には蕎麦をたぐった後すぐに布団に追いやられ、隣室の妹には「かすみちゃんが夜中に咳き込んで煩い」などとほざかれ、雑煮の味もわからず、目やにで目が開かなくなり、39度近い熱が出た時は眼球の毛細血管が切れて、はらはらと涙を流しながら、こそーりと布団の中でGBAを一人寂しくやったりしていたのである。階下では、嫁と一緒に帰って来た弟夫婦も交え、何やら盛り上がっているのに、一人寂しくサンサーラナーガ。一人寂しく押井守。・・・なかなか充実しているかも知れないが。

○そんな訳で、年末年始、ずっと寝込んでおりました。おかげであちきのばっちい部屋の掃除は出来なかったのです。仕方が無いよね、寝込んでいたんだもの。いや、やりたかったのよ、とても。でもね、流石に平均体温35度前半の人間には37度後半超えの熱では動けないのです。仕方が無いのです、おほほほほほ(ここで冒頭の風邪も良いに繋がる)。

○明けて2日。朝、体温計を見ると37.95。なかなか香ばしい数値で素晴らしい。後0.05で38というところももどかしくって素敵だ。あちきの体温計は電子婦人式体温計なので、0.01の単位で計測出来るのです。一応、あちきもご婦人なので、婦人式体温計を使っているのです。これからはあちきの事をレディと呼んでくださってもかまわなくてよ。レディかすみ、マドモワゼルかすみ、おほほほほ。花巻が無ければ月餅を食べれば良いのよ。うみゅ、書いている本人が解らなくなって来たので止めよう。

○しかしながら、本日はどうしても行かねばならない。毎年1月2日は家族揃って百貨店に行く日なのだ。熱がある、なぞといえばたちどころに留守番決定の烙印を押されてしまうではないか。しかも、勿怪の幸いとばかりにわんこの番係を押し付けられるに違いない。そりは、嫌だ。パジャマを脱ぎ捨て、おんもに出られる格好になり、マフラーをぐるぐると巻いて、手袋装着。最後に帽子をかぶれば、怪人物の出来上がり。しかも眼鏡が色付きのレンズだし。でも、これを外すと充血眼球が怖いので駄目だ。

○そんなこんなで、一人の怪人と、5人の仲良し家族を乗せたいぷさむ号は阪急百貨店に到着した。本日のお目当ては、阪急初売り、福袋ゲットである。あちきが子供の頃の福袋と言うものは、昨年の売れ残り商品がざくざく、と言った感じに詰めてあった様に思うのだけれど、不況の近年にそんな事をした日には、「ま、何て事ざましょ。いくらお買い得と銘打っているからとはいえ、売れ残り商品を詰め込むなんて。こんな店には二度と来ないざます」なぞとスネちゃまのママも真っ青な台詞を言われた上に、顧客を逃すという事もありうるので、それなりの商品が入っているのである。ま、店にもよると思うけれど。某おもちゃ屋の福袋なぞ、?ぱそこんで発見、たまご?のソフトが入っていて、何故か買ってしまった友人を心底驚嘆させていたしな。

○到着の時点では店は開店していない。入り口にはいくつかの列がある。阪急オリジナル福袋を購入する人の列、子供服福袋エリアに入場したい人の列、光の世界に入りたい人の列、普通にお店に入りたい人の列。この内、普通にお店に入りたい人というのは、各ショップの福袋を狙っている人がほとんどだったりする。あちきも目的の為には殺人もなどと冗談を言う妹、可愛いううちゃんと並んでいるのだ。あちきとううちゃんの後ろには、我が弟夫婦。こちらはいたってのんびりしている。買えればいいよね、位の気持ちらしい。いかん、いかんよ、嫁。その様な事ではこれからの人生、渡っていけないよ。今年成人式の嫁は呑気すぎる。とはいえ嫁は妊娠8ヶ月なので、殺気立たれてもいやん。大きなお腹を抱えて、殺気立つ二十歳の娘。ちょといやだ。いたけどね、子供服の列の方に。あたしの子供の為に、より素晴らしいお宝を手に入れるのよぉ、と気合の入ったお母様方が。

○いざ開店。と同時に店員さんが丁寧に、丁寧に、エスカレーターに誘導する。うう、新年早々、お勤めご苦労様です。でもそれが貴方の選んだお仕事。エスカレーターをしゅたりっと降りて、ううちゃんダッシュ。あちきもつられてダッシュ。ううちゃん本日の一押しの福袋をがっつと掴んでお会計。さらにつられたあちきもお買い上げ。税込み一万円でございます。一応中にはおされなお姉さん風の服が10万円分以上入っているらしい。ううちゃん一押しの店があまりにも人気があったので、あちきも買わないと損な気がしてしまって買ったのだけれど、その後あっという間に売切れてしまって残念そうにしている人達が出たのでかなり満足でございました。ああ、あちきって器がちっちゃいなぁ。

○さて、あちきは1個、妹は3個、弟が2個、嫁が1個の福袋を抱え、ここで両親に電話、合流、と言いたいところであるが、早速父が本年初の行方不明になる。父と買い物にくるとほとんどと言って良い位行方不明になってしまう父だが、その後ぷらぷらとやって来て「皆が俺から離れた」と言った。今年もやっぱり父は父だ。おにょれが離れたのだよ、父よ。

○その後、プラダの福袋5万円なりを母が購入し、駄菓子屋の福袋を意味も無く2個も購入し、お茶屋さんでも5千円の福袋を購入し、夕食の買い物をしてから、さらに昼食をとって帰宅。いぷさむ号は福袋でぱんぱんになっての帰宅である。ついでに書くと、母はプラダのやつも含めて福袋を3個、父の分を1個買っていた。

○帰宅直後、ぶっとんで歓迎してくる犬をおやつでごまかし、ばりばりと袋を開ける一同。しばし喧騒が起こる。そして妹がわめく。
「これ、かすみちゃんにあげる」
そう、ううちゃんは自称153センチ(実寸152.7)の可愛いお嬢さん。福袋のサイズはM。ううちゃんがごひいきにしているお店のMは160センチになっている。あちきが160(実寸160.2)なので、ううちゃんの買った福袋の中身は半分くらいはこちらに廻ってくるのだ。

○次々と服を放って寄越すううちゃん。そして、弟の嫁までもが、
「これ、大きい」
なぞと言い出した。そう、この可愛い義理の妹は自称154センチ(実寸153.6)で、やっぱしMサイズのスカートやパンツは大きすぎてしまうのだ。気がつくと、あちきの前には大きくて着られないと二人が判断した服が結構な量になって置かれていた。

○ううちゃん曰く「買うのが面白い」「開けるのが面白い」んだそうで、あちきのそれなりの物をお値打ち価格でという考えとは全く違う事がわかった。ううちゃんに言わせるとあちきは貧乏性なのだそうである。うみゅみゅ。

○ぼけっと見ているだけでも恐ろしい福袋争奪戦。店員さんを押しのけてでも、自分の欲しい物を、とばかりに中身の見えない袋を振ったり比べたりして行うサーチ行為。ちょっとの隙間からハゲタカの如く袋を引っこ抜くテクニック。すごいものじゃのう、などど思って夕方のニュースを見ていたら、こっちにも行こうか?と家族会議で出たものの、かったるくなって行くのを止めた某百貨店でガラスが割れたり怪我人が出たりしたそうな。福袋の為に。うーみゅ、奥が深い。

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