かすみ荘 - 雑文:そういえば競馬で25000円払い戻された時も早足で歩いたっけな
[もどりゅ]

143. 【親が認めた小心者】 (2002.01.23)



○今月、父と母は伯父と伯母と揃って台湾旅行に行くのだ。父と愉快な仲間達ツアーとこっそり呼んでいるのだが、本当に愉快な事が起こりそうで結構怖い。もしも、台湾の当局に捕まった場合、あちきが台湾に飛ぶ必要もある訳で、飛んだところで台湾の言葉はおろか、英語も話せないあちきが増えても、何もならないであろう。んじゃ、飛ばなければいいのか、そうか。んでは、何かあったら何とか自力で帰って来てくれたまえ、シニアな旅人達よ。

○んで、今までは旅行の申し込みと言うと、父の役所の共済組合で行っていたらしい。共済組合で行うと、何と、旅行代金の2%が割引になるらしい。2%っすよ、2%。消費税より3%少ない。うみゅう、100万円あったら、そのうちの2万円が貰えるの・・・貰えません。夫婦で一人50万円の旅行に行ったら、ご飯が2回食べられます。食べられますが、年金生活の両親なので、そんな旅行には行かないで、ぷり〜ず。

○ところが、あちきの勤めている会社の中にある旅行会社は、ツアーによっては5%もの割引をしてくれる事が判明したのでございます。100万円あったら5万円貰えるの…だから貰えませんってば。我が家はお金が余っちゃって、余っちゃって仕方が無いと言う様な生活はしていないので、安い方が素敵、とばかりにこの話に飛びついたのでございます。休み時間に旅行の手配をさせられるあちきに対しての気配り、というものは存在しない事もわかりました。

○今回の旅行は5%割引が適用される、魅惑の台北3泊4日だそうで、一人当たりの旅費は15万円割引されるのは7500円。これで美味しい台湾料理が食べられる〜と浮かれはしゃぐ両親。そして、申し込み後の旅行代金支払いの事も、娘にお任せと言う事になったのでした。

○勿論、支払いを任されたと言っても、あちきの貯金をはたいて両親を旅行にご招待などという殊勝な事をする訳でもなく、単に払込を任されただけなのであるが、この払い込み先が銀行若しくは社内のツアーズ窓口まで、と言う事になっていた。銀行振込の場合、手数料を取られるのだが、ツアーズ窓口ではそのまま払うだけという事で、けちんぼ両親はあちきにお金を託したのである。その金額4人分で61万円。いくらなんでもそんな大金を持って、殺人ラッシュの電車に載りたくは無い。しかも、あちきの場合、電車に乗る前にバスにだって乗らなくてはいけない。まかり間違ってお金がぽいっと外に出てしまったら。あうあうあう。

○そんな抗議もあっさり棄却。しかも「かすみは度胸が無い」と言われる始末。これが自分のお金であれば多分うろたえたりはしない。自分のお金は無くしたとしても問題は…いや、問題はあるけれど自分で自分を叱責すれば済むのだが、両親のお金を無くしたらば、親戚中の話題をかっさらう事請け合いなのだ。あちきが手数料払うから振込みにしてくれという願いもむなしく、あちきの通勤リュックに茶封筒を押し込み始めた。

「大体お母さんなんて一千万円持ち歩いたわよ」
「俺は800万円だ」
 胡散臭い事を言い出す両親。貧乏の棒も次第に太くなり振り回さるる年の暮れかな、などといった我が家にそんな金がある訳も無いと言ったのだが、あるあると主張して止まない。昔見た100人に聞きましたのパネラーの応援者の様に騒いでいる。んで、よく話を聞くと、母の一千万と父の800万はバッティングしていた。それに持ち歩いたと言っても、某地方銀行から引き出して、その足で某地方信用金庫に入れただけの母と、その某地方信用金庫から引き出して、その足で某郵便局(某にする必要は無いですね)に入れただけの父。

○翌日、熟考した挙句、あちきが選んだお金の収納場所は、我が愛機かしおぺあちゃんのケース。しかも茶封筒をノートに挟んだ後、カシオペアちゃんと一緒にケースに入れるという隠匿ぶり。リュックはしっかり背中に密着させ、殺人ラッシュ時には胸に抱き、電車を降りてから封筒を確認し、ほうほうの体で会社に着くと、パソコンを立ち上げるのもそこそこに、ツアーズ窓口にダッシュした。

○して、お金がお釣りだけのちゃり銭になって胸を撫で下ろした後、メールで連絡があったので旅行用のクーポンを取りに行き、大切に家に持ち帰りやっと任務終了したのである。が、あちきの用心は小心者の愚行として妹に伝えられていた。しかも、丁度伯母からの電話を取った所「旅行の申し込みでお世話になったわねぇ。次もよろしくね。ところでかすみちゃん、ちょっとのお金を持って行くのに、異常に警戒してたって聞いたわよ」なぞとほざきやがるのである。

○今回のあちきへの報酬はおつりのちゃり銭500円ちょいだと言うのに、小心者かすみとしてしばらくの間ばかにされそうである。くくぅっ!泣かないぞっ!

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