かすみ荘 - 雑文:猫には犬。負ける犬もいるけど。
[もどりゅ]

145. 【どら猫増殖顛末記】 (2002.02.01)



○僕がどらで、隣がえもん〜、などとおバカな歌を作曲したのは我が父上であるが、最近我が家の周りにどら猫が増殖している。どら猫というのはどらどらした猫である。どらどらって何か?と聞かれると困るのだが、可愛い、というより、揃って憎憎しげな表情をしている。しかも其処此処に粗相をしやがって、その爆弾を父が踏んで大騒ぎをしている。

○何故どら猫が増えたかというと、隣家の奥さんが野良猫に餌付けを始めたからである。2、3年前にも餌付けをして、野良猫が異常増殖をしてしまい、しかも、隣家の庭にたむろれば良いものを、隣家の庭が狭い上に半分くらいコンクリートで打ちっぱなしになっている為か、父が丹精こめて手入れをしている完全土の我が家の庭にやって来て、粗相をしたり、喧嘩をしたりしている。

○隣家の奥さんは我が家の迷惑に気がついていない。実はこの餌付け行為は過去に1度ではなく、何回か行われている。隣家では猫が大好きで、愛猫が亡くなる度、野良に餌付けをして悲しみを癒しているらしい。しかし、隣家の猫があまり長生きなのがいないのは如何なものか。そういえば、良く刺身食べているよな、隣家の猫。しかもスチロールのパックに載ったやつで、赤いシールが貼られている。あれって、見切り品か?キャットフードを入れるべき餌入れの中には、キャットフードでなくて、何故か白ご飯ばっかり入っているし。あれか?この隣家の猫達は毎日刺身定食の日々なのか?それってどうよ。いや、わかりません。でも刺身(しかもお買い得見切り品)とご飯というのは毎日の猫の食生活には不向きではないかと思う。

○しかも、隣家では常に2匹以上の猫を飼っていらっしゃる。平均3、4匹。そのお猫様は昼間のうちは放し飼いになっているからたちが悪い。どら猫をたしなめる事も無く、我が家の庭をご不浄として使っている。もともといるやつらが我が家で粗相するからどらも粗相するのであろうか、否、柔らか大地ですっきり用足しという野生の感性で行っているに違いない。流石に我が家の母上様もお怒りになって、隣家に苦情を言ったところ、庭に猫砂入りトイレを置くという対応をしてくれた。が、そんなものより外でやった方猫としても気分が良いに決まっている。やっぱり我が家にやって来るのだ。

○ともかく、お猫様もどら猫も我が家に来るのが嫌になればいい訳である。父は猫いらずを撒き、あちきは猫が嫌がるスプレーを撒き散らした。正直な所、あちきは猫は大好きである。犬より猫の方が好きなのだ、が、自分の家に来る時は粗相をする時だけ、のふてぶてしい顔をした猫は好きではない。しかも、あちきが近寄ると「うなぁぁぁぁぁ」と実に憎ったらしい声で鳴くのである。ので、やつらは敵であり、可愛い猫ではない。そう、そう言う事になったのだ。うみゅみゅん。

○しかしながら、猫除けスプレーも猫いらずもあまり敵軍には効かず、もきもきと怒るあちき。終に最終作戦を敢行する事にした。名づけて、水ぶっかけ大作戦。大作戦という割には内容がしょぼいのは目をつぶっていただきたい。猫には水をかけろと古来より言うではないか。言わないかな、いや、でも・・・。あちきが子供の頃、猫の大嫌いなお祖母ちゃんが庭にたむろするどら猫に毎回水をぶっかけていたらば、庭から猫が消えたという実績のある大作戦なのだから、最終作戦といっても過言ではないのだ。ただし我が家限定の最終作戦であり、お祖母ちゃんが亡くなった現在ではその作戦を継ぐ者はいなかった。

○ところで、あちきの運動神経は甚だ問題があるレヴェルであり、過去には小学校6年間もの間、50メートル走タイム最下位という記録を打ちたて、輪ゴムを飛ばそうとして後ろに引いた指に輪ゴムを当てるのは良くある事、ボーリングをすれば平均アベレージ50程度、両手の平均握力13キロといった輝かしい栄光を誇っているのだ。よって、あやまたずバケツでどら猫に水を浴びせられるかという事柄に関して、いささか自信が無い。今、思い出してみるに、お祖母ちゃんのバケツ水は実に見事な技であったといえよう。そんな訳だから、あちきでも確実にどら猫に水をかけられる方法を検討した結果、我が家には素晴らしいマッシーンがある事がわかった。

○昼の2〜3時やら夜中やらに流れる、大陸産の通販グッズは、いまや飛ぶ鳥をも落とす勢いである。特にあちきが注目しているのは東急ハンズでも売っている阿武フレックス。何やら長い棒をびよんびよんと振るだけで引き締まったボディが手に入ってしまうのである。ヘイ、じゃぽんのぼーいずえんがーるず、阿武フレックスでビーチの視線をオールげっちゅー、ってな感じなのである。・・・違うか。妹の職場の方がその通販で何やらすんごいマッシーンを購入したらしい。その時におまけに貰ったすんばらしいマッシーン、それがウォーターガンなのだ、のだ、のだ。すんごいマッシーンについてきたすんばらしいマッシーン。コレさえあればやばい運動能力のあちきでも、どらにぎゃふん言わす事が出来る。しかも、あちきは過去にサバゲーを数ミッションやった経験もある。これでぎゃふん、ぎゃふん、ぎゃふん。さらにバケツ水も用意。水が切れた時の為、庭の水道のホースもチェック。水が切れた時には、ホースの口をぎゅっと持って強力噴射する予定だ。

○こんなふうに準備は万端。しかしながら敵は生き物である。その為、いつ現れるかはわからない。休みの日には出来るだけ庭が見渡せるリビングで待機する事にした。待つ事1時間ちょい、どらが2匹我が家の領内に侵入して来た。そーっと窓を開ける。頑張れあちき、あちき、いきまーす。あったれー!と、がつっとウォーターガンを掴んだ瞬間、あちきの横を弾丸の様にわんこが2匹飛び出していった。

?わうわうわうわうわう!??ぎゃぎゃぎゃぎゃ!?

○次の瞬間、我が家のわんこ、ゆきがどら猫をぶっ飛ばし、剛太が猫から逃げていた。あちきは出遅れたのだ。でもこの状況ならあちきが剛太を格好良く助けて、任務終了という流れがあるではないか。行くぜ、あたい!、と思った瞬間、

?わわわわわわわわわわわわ!??にゃにゃにゃー!?

○もう一匹の猫もゆきに駆逐されてしまったのである。あちき出番無し。あちきの獲物も水を噴かず。ごっつー格好悪い。ゆきだけが満足な顔。

○こうして、我が家の平和は守られた。どらの2匹がゆきわんこにぎゃふん言わされた事が他の猫に伝わったのかどうかは知らないが、お隣で餌付けされたいる猫は我が家に入って来なくなった。その代わりお隣の奥様は急に庭の土の部分に大量に出現したどら猫の粗相に首を傾げている。「最近猫の糞が増えて困っているの」とおっしゃっておられているのだが、生き物は食べ物全てを消化出来ないし、奥様が餌付けをしているのだから、ちゃんと始末してしかるべきなのだ。うみゅ、これから困った時は自分が出陣せずに、切り込み隊長ゆき軍曹にお願いしよう。うみゅ、あちきは軍師だ。もちろん、仕方なく負け惜しみを言っている訳ではないぞ、ないったら!

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