かすみ荘 - 雑文:声の問題
[もどりゅ]

149. 【遺伝子の叫び声】 (2002.02.14)



○声が似ているんだそうな。あちきとあちきの母親の。

○普通に話していると似ていると言われないのだが、電話を取った時にほとんどの場合、母と勘違いされて話かけられてしまう。しかも、違うという隙も与えられないのだ。母の友達やら関係者は自分の言いたい事をどんどん話す。あちきが子供の頃は、先ず挨拶してから相手の話はちゃんと聞きなさいと言われたものだが、これも時代の流れなのか?いや、時代の流れは関係無いな、母の関係者の方が歳は上なんだから。うみゅう、恐るべし、おば様。話は違うが、おば様と書いても別段これといったイメージは湧かないが、おじ様と書くと何となく凄そうだ。おじ様。ええと、速水眞澄とか、役所浩司とか、るっぱ〜んさ〜んせ〜とか。お金持っていそうだもんな、おじ様。その豊かなおじ様資金で買って下さい、あちきにフルーツの森(駄菓子:1個20円:1箱30個入り)を箱買いで。

○ともかく、おば様方は母の声に似た者が電話に出ているという選択をしないらしく、必ずやそのまま話を続けてくるので、最近は相手が話していようが構わず「母に替わります!」ときっぱり言って有無を言わせず保留ボタンを押す事にしている。母に替わった後
「娘さんと声が似ているのねぇ。おほほほほ」
「私の声、若いから。おほほほほ」
「そうよねぇ。おほほほほ」
「あの子も気が利かないくて。すぐ替わればいいのに。おほほほほ」
「いいお嬢さんじゃない。おほほほほ」
「そんな事ないのよ。おほほほほ」
 という会話が聞こえて、すぐ替われたら替わっているなりよ、と心の底から思ったりする。にしても、どうしてそんなにおば様方の声は漏れるのですか。我が家の電話が壊れているのですか。おば様センサーでもついているのですか。

○近年は他人だけでなく、父すらあちきを母と間違える。あちきの声が声変わりしたとでもいうのであろうか。男性ははっきりと声変わりするが、女性もするという話は聞いている。微妙に高くなったりするらしい。とはいえ母と間違えられる様になったのは高校くらいからなので、元々よそ行きの声は似ているのであろう。きっと。此処で書いても仕方が無いが、「駅まで迎えに来てくれ」とあちきに頼んでも免許が無いので自慢のMTBで迎えに行っても良いのでしょうか、父よ。あちきのあんごるもあ号は一人乗りで当然荷台も付いてなければ、直結用のバーも付いておりませぬ。

○さて、母とあちきの電話応対の声、「はい、沙羅でございます」というのがそっくりだというのもわかった。ところが、普通に話している分には似ていないのだそうな。母の声はそのまま変わらないが、あちきの声は高さが変わるのだそうな。一応、周りにこっそりリサーチする。
1:会社の電話→企業の受付のお姉さんの発声法に似ている。時に子供の様な声。
2:会社の通常→子供の様なアニメ声。時に意味も無く低い声(普通の人の普通)で話している。
3:友達と遊ぶ→良く通るアニメ声。
4:店員のいないエレベーターで→意味も無くエレベータガール再現。
5:数字を読む→教育テレビの囲碁で読み上げる人と一緒。
 訳が判らない。確かに、過去、演劇部での数々の不栄光(おばかな泥棒から冷血な氷の女王まで)の中で、低音から高音まで気合を入れてトレーニングしていたからなのか、声域、音域ともに広がっているらしい。しかしながら、子供の様な、とか、アニメ声とかいうコメントは如何なものか。峰不二子の様なセクシィな声という意見が無いのはどうした事か。あちきは妙齢の女性なのである。ふぅじこちゃ〜んの様な声や一休さんの母上様の様な声というコメントは貰えないのか。100歩譲って、ドロンジョ様でも良い。「あんた達、やぁっておしまい」っていうあれ。んだけど、ドロンジョ様ってばのびた君と一緒なんだな。やぁっておしまいは格好良いけれど、どらえもーん、ジャイアンのやつがぁ(泣)というあれは格好悪いな。うみゅ、奥が深いぞ、声優さん。

○そういう訳で、あちきと同じ様な声を出す母上は間接的に、アニメ声なのだ。いや、違うか。違うな。その部分は違うが、あちきがよそいきの声と認識して出している声が母と一緒だという事らしいので、それを止めれば母と間違えられない訳だ。よし、早速実行。
 もきょきょきょきょ・・・
 かちゃ、
「はい、沙羅でございます」(普通に友達と話す声のつもり)
「あ、あら、間違えました」
 あう?
 もきょきょきょきょ・・・
 かちゃ
「はい沙羅でございます」
「あ?あら?○○ですけれど・・・お母・・・えっと、?母の名前?さんいらっしゃいます?」
「はい、少々お待ち下さいませ」
・・・
「はい、お電話変わりました。は?え、やだぁ、おほほほほ」

○折角頑張ってよそいきにならない様にしたのに、相手の人は我が家の人では無い人、しかも若い女の子(いいとこ中学生)が電話に出たと思ったんだそうな。誰だよ、そいつ。いや、あちきだろ、自分。

「お母さん、若い頃、声が可愛いって言われた事ある?」
「あるわよ、結構」
「誰に?」
「よっかちゃんでしょ(誰だ、その人は)、自分の兄弟でしょ、あとお父さん」
 全く参考にならない。

○うーん、でも考えてみれば逆もまた真なりき、というではないか。あちきの声が50過ぎの女性と同じ=あちきの声が老けているのではないだろうか。しかも、高校生くらいから。あちきは間の声、30代〜40代の女性に相当する声を出せない人間なのだろうか。これから歳を取るのがちょっと不安だ。

〇雑文のTOPへ〇TOPへ〇

前へ雑文のトップへ次へ