かすみ荘 - 雑文:要は幻想に現実を持ち込むのがいけない
[もどりゅ]

152. 【ほうきで空を飛ぶ為に】 (2002.02.20)



○これを書いている2002年の2月、魔法使いの映画が大ヒット上映中だったりする。昨年の末から大ヒットなので、場外ホームランと言った方があっている様な気もするのだが、その様な言葉は無いので、大ヒットで我慢する事にする。あちき一人が我慢すさば良いのだから、何ら問題は無い。それに、ヒットという言葉は一撃の撃部みたいなものであろうから、ホームランとは違うのかも知れない。ま、あちきの英語力なぞたかが知れているし、高校時代には10段階で2を取って、同じ学期の古文、国語、国語表現は9と10で、英語の先生に涙ぐまれた事がある。2だと進級出来ないのだそうな。が、我が高校は真面目な生徒(あちきの場合表向きだけだったけれど)を留年させるという思い切りは出来ないし、体裁が悪いので、本を一冊訳したら単位をくれる事とあいなり、新宿の紀伊国屋でむぅみんの英語の本を買って誤魔化した。適当に単語を間違えるところがポイント。今現在その国語力はこちらの文章でお分かりになるかと思うが全く役に立っていない。

○その魔法映画のCMで、主人公が箒に乗って空を飛ぶシーンがばんばん公開されていた。そして先日、購入した雑誌に箒の上にまたがって跳ぶのは力学的に無理がある、と書いてある物を読んだ。ここであちきはプロフィールにも書いている、魔法使いとしての知識でこりを解明してみたいと思ったのだ、のだ。

○確かに、極細い棒にバランスよくまたがるのには、とてつもない筋力などが必要なのだ。あちきが小学校の頃、嫌がるあちきを先生が鉄棒にまたがせた時、瞬時にそのまま回転し、学年一小さくて腕力の無いあちきは重力の法則によって落下、頭を強打するという事件にあった事がある。あれは痛かった。あちきの頭が石頭だったからか、先生がちょっとだけ支えようとしたからかは知らないが、頭は激痛で済み表向き怪我はしていなかった。ちなみに、それを怨んで先生の教育日誌(かなり大切)を焼却炉に隠したのはあちきの犯行だったりするのは蛇足である。いやぁ、紙は良く燃えるねっ!

○しかもまたがった場合、全体重が棒の接触部にかかる訳だから、事によっては中世の刑罰、又裂きになってしまうのではないか。そう考えられる。そして、方向転換時に二輪車の様に体を傾けた場合、そのまま体は下にぶら下がる。ナマケモノの様な体勢で空を飛ぶ事になるのだ。相当な腕力がないと戻っていかれない。

○そんな欠陥のある箒での空中飛行であるが、魔術の本を紐解けば、そんな問題も吹っ飛んでしまう。根本的に箒だけに飛ぶ能力があると考える事に間違いがあったのだ。そう、浮力は箒にまたがる術者にも働いていたのである。

○あちきの持っている魔法の本によると、先ず、箒が飛ぶのは箒に魔法の軟膏を塗っているからであり、それを塗らないと駄目なのだ。次に、術者に浮力が働くのは、術者が体に軟膏を塗っているからなのである。以上、検証終わり、QED。終わらすな、あちき。この軟膏の成分であるが、なかなか凄い。
 1:ベラドンナ(何とか手に入りそうだ)
 2:マンドラゴラ(生えている場所が・・・)
 3:ドラゴンの血(コモドドラゴンでいいですか?自然保護団体と真っ向対立して手に入れろ!)
 4:コウモリの羽(手に入りそうだ)
 5:赤ん坊の脂肪(病院に忍び込めというのだろうか)
 7:香木(何のだ?)
 8:死衣(遺族を蹴散らしてゲットせよ)

○材料をがんがん煮込んだら出来上がりらしいのだが、マンドラゴラの生育地は、絞首台やギロチンの下だそうなので、日本の場合刑務所に忍びこまねばならない。それに、刑務所の絞首台は室内ではないだろうか。生えているのだろうか。床から?しかも、採取する時に犬が必要だったり、100メートルくらい離れなくてはいけなかったりするのだが、犬を連れて刑務所に忍び込むのは至難の業ではないだろうか。

○そうして、数々の試練を乗り越えて、ようやく材料がそろい、それをぐつぐつ煮込んだら、軟膏が出来上がるのだそうな。その後軟膏を箒と自分に塗る事になるのだが、あまり塗りたくない成分である。とはいえ、空を飛びたい魔女はそんな事は構わずに塗るらしい。塗らないと飛べないから。ここで、体に塗るのであれば、体だけで飛べばいい訳であって、箒にまたがらなくてもいいではないか、という事も言えなくも無い。が、箒は魔女のシンボルなので、魔法の杖と一緒の扱いであり、持った方がいいのだ。そして、持って飛ぶよりもまたがった方が邪魔ではない。うみゅ、実に効率的。ちなみに、箒ではなく、農具にまたがって飛ぶ魔女もいるそうな。クワとか。クワはシンボルではないと思うのだが、体一つで飛ぶのが嫌なのだろうか。ビジュアル?そういう事も気になるのかも知れない。

○ついでに言うとこちらの本、狼やら猫やらに変わる為の軟膏の作り方も書いてある。ええと、赤ん坊の内臓・・・。取ったら死ぬじゃん。かといって死体から取ったら死体損壊罪じゃん。うみゅう、医学部に入るしかないのか?いや、入学してもそういう事は犯罪であろう。現代は魔法使いに厳しい。

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