かすみ荘 - 雑文:夢にまで・・・
[もどりゅ]

175. 【汝、隣人を愛せよ。否。】 (2002.04.26)



○あちきの職場、あちきの居室は派遣社員さんばっかりのお部屋である。あちき達、観音カメラ子会社部隊も応援業務という特殊な名前の派遣カテゴリ社員なので、やっぱり派遣社員専用部屋にいるのだ。

○さて、このお部屋に我が社の社員はあちきを入れて3人しかいない。ゆえに、あちきは入社して以来ずっと下っ端で、一度もうわっぱになった事は無い。どうでも良いがうわっぱって何だあちきよ。

○この代わり映えの無いメンバーの内、今回は平林さん(仮名)の事を書いていくのだ。

○平林さんはあちきより12歳年上で、現在嫁さん募集中である。あちきが会社に入った時以前から嫁さん募集中で、その後かなりの時間がたったにも関わらず、未だに募集中であるのだから、彼にはそれなりの問題があるというのは押して知るべし、なのである。あちきとしては、いい加減募集中は止めて、哀れない犠牲者、いやいや勇気ある決断者を捕獲、じゃない、えと獲得して、身を固めていただきたいと常々思っており、いっそ結婚という制度で身を固めるのでなく、コンクリートで身を固め、東京湾のこれからを支えるべくそのまま海中深く沈んで頂いてもかまわない。さするれば、あちきの毎日が平穏無事に過ごせるのだ。

○さて、何ゆえ彼を毛嫌いするのか、と聞かれる事も多い。聞かれるという事は、それだけあちきが「平林さんは苦手」とあちこちで表明している訳なのだけれど、嫌いと言った事は一度も無いのだ。苦手、と言っているだけである。ま、とことんあちらこちらで「平林さん好きじゃない〜」と口にしているだけなのだ。折角なので、ここでも表明しておこう。kasumiは同じ職場で働いている平林さんが好きではありません〜」っと。

○何が苦手なのか、という所だけれど、誇張も何も無しに書いても、あまり信じてもらえないのではないかと危惧してしまう。それくらい平林さんはインパクトの強い方なのだ。先ず、お風呂が大嫌いなのである。冬場になれば平気で何日もお風呂に入らず、シャワーも使わず生活しているらしい。しかも、本人はそれを「経済的」と自慢しているのだ。いや、違うだろ、そりは。しかも、それ以上に洗髪が嫌いなのである。夏だって洗髪は2,3日に一度で、本人曰く「ハゲ防止」なのだそうだが、そんなに毛根に汚れを貯めている割にはふっさふさなのである。自分内ルールでは、洗うと地肌の大切な油分が減って、ハゲる、のだそうな。そしてそのふっさふさの頭髪は、物凄い新陳代謝を兼ね備えているらしく、毎日毎日じゃんじゃんばりばりと抜け落ちている。彼のパソコン周りは抜け毛だらけだ。あうあう、何でハゲないのですか、平林さん。

○他にも、通常では考えられない俺ルールをお持ちである。歯磨きは夜しか行わない。朝はその後口を開く機会だらけであるので、磨かずとも大気が入って来て、口内を清潔に保ってくれる、のだそうな。大気の浄化作用恐るべし。夜は寝るので磨かないと虫歯になると強く主張。朝だって磨かないと虫歯になるでしょう、と言っても「虫歯無いもん。必要以上に磨く歯磨き粉の研磨剤で歯が減るもん。皆磨きすぎるから虫歯になるんだよ〜」と言ってへろへろと笑っている。だったら研磨剤の入っていないタイプの歯磨き粉を使えば良いのだが、そんな面倒な事をしなくても虫歯が無いので問題無し、という。にしても、平林さんの体内にはどの様な機能が備わっているのであろうか。虫歯が出来ない液体でも流れているのであろうか。謎である。

○ともかく、あちきは潔癖症ではないと自分の事を思ってはいるのだけれど、平林さんには我慢がならないのだ。しかも、胃が悪いのにコーヒーを飲むわ、喫煙はするわで、常に体の回りにヤバイ香りを漂わせている。あちきはそういう香りに弱い。時々、この隣人様のせいで立ちくらみを起こすくらいだ。その為、無香タイプの消臭スプレー剤を机の上に常備し、さらに据え置きタイプの消臭剤も設置している。が、そんなものでは彼の香りを消し去る事は出来ない。ある意味、驚愕すべき事でもある。何故勝つのだ、平林さん。

○さらには、平林さんは時に頭を掻きながら、時に体中(アトピーで痒いのだそうな)を掻きながら、時に鼻に指を突っ込みながら仕事をしている。そしてその手でマウスを握るのである。握るな、しかも、あちきのマシンを使うな。何時あちきのマシンを貸すと言った。あうあう。

○我が居室ではあちきが一日に何度も、除菌アルコールティッシュでPCを綺麗にしている姿が見られたりもする。

○そんな平林さんであるが、平日毎日の様に仕事をしているせいか、夢にまで出てくる始末。しかも、意味も無く笑っている。あまりにも悔しいので、文句を言ってみた。
 「平林さん、隣の席で騒ぐの止めて下さい。いつも大声で騒ぐから、こないだなんか夢にまで出てきちゃったんですよ」
 「ふ〜ん、夢に見るまで僕の事気にしてくれてるんだ。kasumiちゃん、僕に惚れてるね。僕もkasumiちゃんとなら結婚してもいいな」

○その後、あちきの時間がかなり長時間止まってしまったり、一緒に仕事をしている女性が激しく抗議をしたりと、色々あったのだが、あちきがその後の仕事でミス連発し、そのチェックと修正作業で一日を空費してしまったのは紛れも無い事実である。

○そんな平林さんの理想の女性は、10歳〜12歳年下まで、明るく話題豊富、中世的な顔、料理が出来る、お菓子も作れる、スキーが出来る、頭の回転が速い、人付き合いが上手い、スタイルが良いに越した事は無い、純真無垢、美しい字を書く、女性だそうです。どなたか上記項目に当てはまり、なおかつ平林さんの性根を叩きなおして下さる女性がいらっしゃいましたら、ぜひ、結婚を前提としたお付き合いをお願い致します。あちきも陰ながらお手伝いさせていただきます。さらに、結婚お祝いも大奮発させていただきます。平林さん側の条件ですが、家付き(東京23区内)、カー付き(何やら知らないがファミリーカー)、両親付きです。どですか?

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