かすみ荘 - 雑文:あちきの考えすぎ、なのか?
[もどりゅ]

196. 【生活改善強化期間】 (2002.06.18)



○「少林蹴球と同じで、いいと思うけど」我が敬愛する小姉が言い放った。初夏のなまあたたか〜い風がいやんな感じの、夕刻のモスバーガー。勿論、話がこうなってしまったのには、此処までの流れがあったからであり、小姉に話した時点でこうなると言う事を予測しておかねばならなかったのであろう。

○事の発端はあちきの彼である、ぷにぷに雑文書きの人である。最近はぷにぷに好きと言うのはネタであり、実際の自分は爽やか好青年ですよ〜と一人空しくキャンペーンを行っている様であるが、先日の女性限定オフでは?うどんの人?なる呼称で呼ばれていた。そんな雑文書きの人であるが、穴だらけなのである。性格が破綻していて穴だらけである、というのは実はあちきの事であるが、雑分書きの人の場合、持ち物、身につけるものが穴だらけなのである。もしかすると、風通しを良くしているのかも知れないし、あちきの知らない大切な役目を果たしているのかも知れないが、やはり、世間一般の人、特に女性からすれば、穴だらけの男性と言うものは少々問題がある様に思えるのではないだろうか。

○今回、あちきが気にしているのは靴の穴である。「靴に穴が無かったら、足は何処から入れるのかい?」などと言う質問は受け付けない。靴を装着する時に、装着時に足を入れる所は穴ではないのである。そう、開口部、なのである。大体、靴に穴が空いていると言われて、足を入れる部分を想像する方が変わっている。それ以外、機能に関係無い穴である。むしろ、雨の日などはその部分から水が浸入し、一人床上浸水気分になってしまい、歩くときゅぽきゅぽと音を奏で、大概の人は嫌な気分を味わうであろう穴である。それが、ぼっこしと開いているのだ。しかも、通常は靴の中で「僕。おとなしく隠れているよ」とさりげなく活躍すべき靴下が「いやっほ〜い」と見えているのである。もしも、柄つきの靴下を履けば、その柄すらも判明するであろう大きな穴である。こりはいけねい。少なくとも、あちきの美学ではいけないどころか、こりではお外に出られないのである。

○が、ご当人はそんな事意に介さず、その穴の開いた靴をあちこちに履いて行き、脱いでいるのである。先日、賃貸マンションの契約が年末で切れる為、お家を買うのもありかなと考えているらしい雑文書きの人とオープンハウスと言うものを見に行った。その玄関で、雑文書きの人は無造作に靴を脱いだ。すると、不動産業者の女性がすそそそそ、と靴を揃えにやって来るではないか。思わず、丹田に力を入れて「来ないで〜」と念じつつ自分の分と一緒に靴を揃えた次第である。その時、あちきの頭の中には考えすぎとも思われるが、業者の方考察用シナリオが出来てしまっていたのである。

○まあ、穴の開いた靴を履いているなんて、何て事でしょう。恐らく、家を買う為に貯金をしているに違いないわ。良く見るとシャツにも微妙に小さな穴が。彼女の方もこざっぱりとしてはいるけれど、大してお金がかかっている様には見えないし、化粧もしていないのは、きっと結婚してマイホームを手に入れる為ね。学生にも見えるけれど、きっとお金を貯め込んでいるのよ。そう、買わせるなら今よ、今。それにしても、靴も買い換えない暮らしなんて、私、考えられないわ。

○あちきの妄想であるし、実際に靴を眺められていたかどうかは解らないので何とも言えないが、何かの本で読んだのであるが、靴を見ればその人が解るというのがあった。勿論、靴一足で全てを解る筈も無いのであるが、本当のお洒落さんは靴に一番気を使うのだそうな。靴に気を使わないと言う事は、歩くと言う基本動作にも配慮しない人である。つまり基本がなっていないとかなんとか。あまりといえばあまりであるが、確かに、あちきも歩きやすい靴万歳な所があるし、やっぱり連日靴が汚れているのはどうかと思う。お気に入りの靴が次第に汚れていくのは良いけれど、落とせる汚れをそのままというのは、結局面倒だとかいう理由に思えて、ちょっとした事はどうでもいい人なのかな、と思ったりもする。こりはあちきの勝手な判断なので、何ともいえないのだけれど。

○此処でやっと話は冒頭に繋がる。やはり靴に穴が開いているのはどうかと思う、とのあちきの言葉に斯様な返答である。
 「こあいだね、又見たのよ、少林蹴球」
 「はぁ?また映画館ですか?」
 「ううん、そんな無駄遣いしないわよ。DVDで」
 「DVDって、発売されていましたっけ?」
 「借りたの。本土で売っているやつ」
 「本土?」
 「中国で」
 「なるほろ。んでも、英語ですか?解るのですか?」
 「ううん、広東語。まあ、大体の筋は解っているし」
恐るべし、小姉。広東語バージョンでもいいから、少林サッカーを見たのですか、貴女は。

○少林サッカーをご覧になっていない方の為にちょいと補足をさせていただくと、主人公が貧乏で穴の開いた靴を履いているのです。それを、ヒロインが修理して主人公に渡す。それを履いて大活躍というシナリオなんですな。その修理の方法が、
 ?アップリケを縫い付ける?
というもの。しかも、何故かサンリオだったりするので凄い。靴ですよ、靴。ぼろぼろの靴に、けろぴやらもんきちやらのアップリケですよ、ええ、ええ。それにしても、アップリケという言葉を、打っていて何となく恥ずかしく感じるのは何故でしょう。うみゅみゅう、あちきも修行が足りないわね。

○つまり、小姉は雑文書きの人の靴にアップリケをつけて修理せよ、と、言っているのである。さするれば、雑文書きの人も恥ずかしがって、新しい靴を買うであろう、と。

○中々の妙案であるが、二つほど問題がある。一つは、雑文書きの人は靴を3足(通勤用、サンダル、穴あきカジュアル)しか持っていない為、一時的とは言えど、アップリケなどをつけた靴を履いた人の彼女として一緒に歩くのは、非常に精神的苦痛を伴うと言う事。もう一つは、嫌がらせをしたつもりが、本人が喜んでしまい、ネタとしてその靴を履き続ける可能性があるのだ。いや、履くね、確実に、あの人物は。

○そんな訳で、少林蹴球計画は実行される事無く机上の空論として消えていった。にしても、大方の男の人は靴をたくさん持っていないであろうか。我が家の父は5,6足持っているのだけれど・・・。

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