かすみ荘 - 雑文:そこまでの度胸は無いのだ
[もどりゅ]

208. 【雷雨の時に集団で】 (2002.08.07)



○最近夕立が多いような気がする。夕刻、居室で自分の机に向かっていると、ディスプレイの向うに見える窓の外が、にわかに薄暗くなり、大粒の雨が激しい音を立てて降り出し、閃光が走ったかと思うと、お腹に響く様な音がどどーんと鳴り響く。去年もそうだったのかも知れない。忘れているだけかも知れない。知れないけれど、やたらと夕立が多い様な気がする。

○所詮夕立なので、退社時間には終わっている事も多い。あちきとしては実に残念。何故ならば、雷大好き人間だから。明滅する稲光、低い雷鳴、子供の頃などすぐに外に出てびしょ濡れになり怒られたものである。母曰く、雷が落ちてきたら死ぬ、のだそうだが、子供の時はそれも格好良いかも知れないわ、などと思っていた。子供の頃から駄目である。

○最近は、流石に大人になったので、いきなり外に飛び出したりはしない。偶然、外に出ている時間に雷雨に遭遇すれば、愚痴る周りの人なぞ意にも解せず、微笑を浮かべ「今日も凄いですね。あ、でもやや風に力をいれていらっしゃいますのね。歩きにくいではありませぬか」などと自然現象を誉めながら歩いてしまったりする。傘など無い時に遭遇すれば、口では困ったなどといいながらも、物凄くわくわくしながらびしょ濡れになりつつ粋に歩いて(本人はそのつもり)しまうのだ。

○で、だ、そんな雷雨大好き人間であるあちきを差し置いて、何故にあの人達は浮かれ踊っているのであろうか。窓の外、研究棟の裏、何故か、我が社の作業着を来た男性数人がへなちょこな踊りを踊っている。まさか雨乞い集団か?この雷雨は彼らが降らせたのか?それともあちきよりもさらにさらに雷雨大好き人間の集会なのか?

○良く見ると手に手にメカニカルなものを持っている。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。あ、了解。どうやら彼らは製品の耐久テスト(防水テストか?)みたいな事をしているらしい。それにしても楽しそうである。恐らく、雷雨が降って来たのでテストをしようという事になり、普通神経の人間であればメカをセットして自分は建物に戻るのであろうけれど、元々こういうのが大好きな人間が飛び出していったのに違いない。それにしても楽しそうである。混ぜていただきたいくらいであるが、あちきにはまだ仕事が残っているので、びしょびしょで任務遂行という訳にもいかない。

○その後、彼らがぽたぽたと雫をたらしながら、あちきの出入りしているフロアに入ってきた時は、凄くうらやましかったのでありまするが、濡れたまま仕事を始めたのを見た時に自分はまだまだだと思ったのです。もきぃ。

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