かすみ荘 - 雑文:始めと終わりが内容ばらばら
[もどりゅ]

212. 【夏休み、なのだ】 (2002.08.28)



○実を言うと仕事をする事はそんなに嫌いじゃなかったりする。一生働かなくても楽しく遊んで暮らせる財産があっても、今の状況だったら働いていると思う。いや、なってみないとわからないし、あちきが一生楽しく暮らす為にいくら位あればいいかも分からぬのだが。例えば、物凄い金持ちの人が、「君、いい電波飛ばしてるね。そんな君にお金をあげよう。ちゃんと贈与税の分も払ってあげて、君の手取りは100億円だ。さあ、好き勝手に君の素敵な電波を飛ばしつつ生活してくれ」などと言われて、本当に100億円貰ったら、どうやって使いきれるかなぁと呆けた様に考えてしまうと思う。大体、先日サマージャンボがあたったら、サークルのグッズをいっぱい作るなどと画策し、机上の空論とわかっていつつも経費を計算したら500万もいかなくて、そういえば車の免許とか取ってもいいよねとか、折角だから帽子をたくさん集めよう(フォーマルなやつ)とか、必死に考えたのだけれど、一千万円ちょっとで終わってしまった。ま、一気に使わなくても言い訳で、毎日苺を食べたり、マスクメロンを食べたり、筋子を食べたりすれば良いのだ。

○最近、手が痛い、職場の人が嫌、朝が辛い、残業が嫌い、頭が重い、風邪をひいた、かったるい、仕事が多い、などど文句ばかりたれていたせいで、あちきが仕事を辞めないのはひとえになにがしかの理由があって、それ故どうしてもやめられないのではないか、と友人にまで言われてしまった。
 曰く、莫大な借金を抱えている。→そんな莫大なもの返せません。さっくり自己破産します。
 曰く、会社に好きな人がいる。→そんなロマンスはありません。疲れそうだし。
 曰く、ナルシストなので苦境に酔っている。→酔うほどは仕事がありません。文句言いつつも毎日残業はしていません。
 曰く、彼が人間の屑で働かないと養えない。→駄目人間ではありますがあちきよりじぃえんじぃえん高所得です。
 曰く、病院に行くのが好きなので健康保険の為に通っている。→うみゅ、そ、そんな事ありません。国民保険に入れば良いのですから。
 曰く、仕事を辞めると罹病しにくくなり、大好きな病院に行けなくなる。→病院が好きという事事態、違うと言いたいのです。
 曰く、実はいつも不満だと言っている職場の先輩だ大好き。→止めて下さい、夜中にうなされます。
 曰く、むしろ愛している。→其処に座りやがって下さい。今すぐ、どうしてそういう見解になったのか小一時間問い詰めます。

○という訳で、お仕事がいやんいやんと言ってはいるものの、本当に大変な思いをしている人の足元にも及ばないのでありまする。単にこう、我侭の毒を吐いているだけというか、何と言うか。どうせあちきの事だから、仕事をしないでもいい、生活を保障するから、毎日だらだら暮らしたまいなどと言われて、そういう状況になったらなったで、あちこちに出かけまくり、裁縫やら何やらをやり、最後にはアルバイトでもするに決まっているのだ。だって、ある程度こう毎日顔をあわせてお話出来る人がいないとつまらないもの。むうむう。

○そんなこんなでとりあえず毎日会社に来ている。みゅ、でもあれだな、週休3日とかの方がいいな。みゅるみゅる。それも週の中頃に一日休めるとか。・・・。うみゅう、でもあれか、日本以外でそんなに休んでいる国は無いな。それに、そんな社員いらんとか言われそうな気がしゅる。

○さてさて、あちきの会社の夏休みは終わっているのだけれど、友人のお嬢さんの夏休みは終盤であって、現在、大変な事になっているらしい。友人と言っても、年上のお姉さまであるが、その友人の可愛い小学校二年生のお嬢さんが宿題地獄なのだそうな。電話によると、お出かけした先の絵日記を描いていない(描けよ、というか描かせろ、その場で)、工作をしてない、夏休みの絵を描いていない、課題図書を読んでいないという。はっきりいって全滅であるらしい。電話をかけてきた理由が、あちきに課題図書を読んでくれないかという事であり、あちきに断られるとそりはもう大変な事になるのだそうな。

○別に読書感想文を書くのは構わないのであるが、小学校二年生の書く読書感想文とは如何様なレベルなのであろうか。少なくとも、うみゅみゅとか、もきゅきゅとか、びゅびゅびゅとか、らりないとか、こりで、などという謎の言葉は使わないと思われる。いや、思われるではなく、使わない、確実に。そんな訳でご辞退したのだが、友人と言うものはありがたいもので、
 「過去に色々とお嬢ちゃんを助けてあげたのに、あたしの娘は助けてくれないというの?お嬢ちゃんはそんな恩知らずじゃ無い!」
などと変わらぬ親交の為のなにやらをのたまわれるので、仕方が無く・・・、では無かった心から粉骨砕身、読書感想文というものに取り組む事にしたのです。

○んで、話を聞くと課題図書に認定されていない本でもおっけーだというのです。一応、あちきが普段読んでいる本ではいけないと釘をぶっすり刺されたので、世界残酷博物館の読書感想文は断念しまいた。うみゅみゅ、こりなら先生を驚愕させる事請け合いなのだけれどね。ので、ここは小学生らしく手袋を買いにあたりにしておこう。

 手袋を買いにを読みました。
 こぎつねの森に雪が降るところがおもしろかったです。
 こぎつねにしもやけができたところがおもしろかったです。
 こぎつねの手が魔法で人間の手になるところがおもしろかったです。
 こぎつねがぼうしやで手袋を買うところがおもしろかったです。
 まちがえてきつねの手を出したところがおもしろかったです。
 それでもぼうしやさんがやさしく手袋をうってくれるところがおもしろかったです。
 さいごにこぎつねがお母さんとなかよく話すところがおもしろかったです。

○せっかく出来上がったのだから早速ファックスで送るとしよう。みゅ〜んみゅんみゅん、きゅるきゅる、ぴぽー、ぽぴー、ぴょろろろろろ。

○当然の事ながら作品が絶賛されるのを待っていた訳ですよ。んで、びゅりびゅりと電話が鳴ったのですよ。
 「お嬢ちゃん、これ何?」
 「読書感想文ですが何か?」
 「何かって、全部最後が面白かったですって何?」
 「そこね、ポイント。小学生のこう、素直なおもしろかったという感想をより強く打ち出したところ」
 「ポイントじゃないっ!」
何故かお気に召さない様子である。あちきが書いた読書感想文を読めば、こんなに面白い本は今すぐ読まねばなるまいと思わずにいられなくなるはずなのだ。

○とはいえ、御依頼主が嫌だと言うのであれば、書き直さねばなるまい。でも、本当に良いのか?読書感想文をあちきが書いて。

 手袋を買いにを読みました。
 こぎつねの森に雪が降るところがいいなあと思いました。
 こぎつねにしもやけができたところがかわいそうだと思いました。
 こぎつねの手が魔法で人間の手になるところがふしぎだなぁと思いました。
 こぎつねがぼうしやで手袋を買うところがどきどきしました。
 まちがえてきつねの手を出したところもどきどきしました。
 それでもぼうしやさんがやさしく手袋をうってくれるところがよかったなあと思いました。
 さいごにこぎつねがお母さんとなかよく話すところがおもしろかったです。

○みゅ〜んみゅんみゅん、きゅるきゅる、ぴぽー、ぽぴー、ぴょろろろろろ。

○その後、何故かあちきの感想文は没になり、他の人に頼むからっ!などといわれてしまったりしたのでした。二回目の作品はちゃんと活用したのにね。みゅみゅみゅ。夏休みの宿題って難しいのだ。

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