かすみ荘 - 雑文:あちらが片付けばこちらがっ
[もどりゅ]

215. 【限りなく選択権の無い三択】 (2002.09.13)



○泉に斧を落とすと女神様が出てきて、「おにょれの落としたのはこの金の斧か?」と聞いてくるという童話があったが、あれもある意味三択ではないかと思う。金の斧か、銀の斧か、それとも鉄の斧か。子供心に金の斧や銀の斧では木が切れないから、鉄の斧を返してもらった方がお得、などと単純に思い、結局斧を全部貰ったのくだりで、この樵の人はもう樵じゃ無くなっちゃうのかな、だとすれば女神様も罪であるなどとまで思った。むいむい。

○さて、またしても某ぷにぷに雑文書きの人の話である。いい加減書くのを止めよう止めようと思ってはいるのだけれど、あちきの常識外の事をされたりすれば、それ全てネタである。書かねばならぬ、書かねばならぬ。そしてちんまりと全世界に発信するのである。もきぃ。

○三択、というものがある。選択権がみっつあるのである。あるのであるが、今現在、あちきが直面している三択は、どう考えても道は一つであったりする。

○以前には、元々数少ないシャツ物資のほとんどに穴が開いているという、およそ爽やかな好青年にあるまじき事実を暴露したのであるが、それはまだ序の口で、真の問題は隠されていたのである。隠されていたと言っても、さくっと分かってしまったが。真打はパンツであった。パンツと言っても下着では無く、ズボンともいう代物で、最近のおされさんな言い方であるパンツ(語尾上がる)に問題があったのである。

○今回の雑文の御題にある通り、懸命な雑文読み諸氏の方々にはもうお分かりかと思うが、パンツが3本しかないのである。かつて、下着を3枚しか持っていないと公言していた雑文書きの人は私服のパンツが3本しか無いのである。何故にこんな事になってしまったかと言うと、私服を着て外に出歩く必要がほとんど無かったからであるらしい。例えば、平日:パンツ一丁→スーツ→作務衣(夏は着ない)→パンツ一丁というサイクルがメインだという。すると私服の出番は無い。また休日でも主に作務衣を室内で着用していれば良い訳だし、暑ければパンツ一丁で我が家をうろつけば良いと言う事らしいのだ。そして、お出かけというお出かけを滅多にしないので、秋葉原や近所に行くにも乏しいパンツ物資で全てがまかなわれていたらしい。

○その乏しいパンツ物資であるが、
 1:黒のジーンズ:状態・やや古そうであるがまあ普通
 2:黒の綿パンツ:状態・著しく色あせている。むしろ乾いた土をなすりつけたような、黒とはいえない代物。
 3:ジーンズ:状態・裾がけばけばしており、あちこちに大小の開口部あり。しかも色あせ、開口部繊維が変色している。
と、なっている。

○さて、元々おんもに滅多に出ない雑文書きの人であったが、おさんぽ好きのあちきといるせいで、あちこちに行く破目になった。お散歩以外にもあちこち行くのであるが、これはやはりちょっとばかり恥ずかしい場所もあると思っている。例えば、某デパートのフォーマル売り場に行った時、お店の人はフォーマルな格好であり、あちきもこざっぱりとした格好をしていたのだ。そこに、穴あき大王様が光臨されているのである。お店の人の視線が、大王の着衣にさりげなく注がれているのに気がついたとき、非常に哀しげな思いを抱いたのは秘密であったりする。

○この窮地に至り、一緒の時はいつでも1番のパンツを着用してもらいたいところであるが、その様な事を言うと、1番の洗濯回転が間に合わなくなった時、延々と汚れパンツ着用となってしまう恐れがあるのだ。しかも、何回も着て、何回も洗濯すれば、おのずと布は傷むもの、全てのパンツが傷物になってしまうのである。つまり、びりびりパンツから甘んじて選択せねばならないし、それは選択にならないのだ。ましてや、斯様に選択権の無い状態で、件の雑文書きの人はその素敵に無敵な服装で、我が家にのこのこといらっしゃいやがるのである。我が家の両親はこざっぱりとした格好を美徳としているので、びりびりアナーキストをどう思っているのであろうか。心配でならない。

○いずれにしても三択とは名ばかりの三択状態に、件の雑文書きは何を気にする必要があるのかと、あちきの抗議を柳に風とばかりに受け流している。しかも、「服とは何処で買うものなのか?」などとおおよそ成人した男性にあるまじき問いを投げかけてくる始末。いや、もしかすると雑文書きの人の故郷、岡山では服をみな自作しているのであろうか。あちきは生まれてこの方大阪よりも西という日本の地に足を踏み入れた事が無いのである。テレビや写真などで見せられているそれらの地は、いわゆる横顔しか見せておらず、本来の岡山の風習は、服は機で織って自作するのやも知れぬ。さするれば、雑文書きの人が服を何処で手に入れれば良いのか分からないという事実には明確な理由がある事になるし、故郷の風習を知らずあれこれと勝手に意見するあちきに非があるのだ。

○いや、違うだろ、あちきよ。少なくとも雑文書きの人の弟君はパンツをもっともっている様であるし。はふう、危ない、危ない。岡山の人を誤解するところであった。ごめんなさいです、件の雑文書きの人以外の岡山の方々。

○そんなこんなで、この三択にならない三択に目下悩まされているのであるが、せめて、新しいパンツは2本欲しい所である。さするれば、普通の三択と不本意な五択になるのであるけれども、ね。

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