かすみ荘 - 雑文:どうでもいいけど中間の女の人は描かれていない
[もどりゅ]

231. 【ありえませんのだ】 (2002.11.19)



○こんな事ありえませんのだ!あちきは言い放ち、ぱたむっと本を閉じた。お向かいにいる某雑文書きの人は、ひろひろと目を泳がせながら、必死に何か考えている様である。

○一体何がありえないのか、そりは、雑文書きの人が買い漁って来た、世の微妙に斜め二ミリずれた人々が健全な生活を営む為のご本の内容である。詳しい内容は妙齢の女性として書く事が出来ないが、ご本には、とりどりの衣装を着た娘さんのマンガが掲載され、その衣装はそのうちなくなっちゃったり、一部分だけなくなっちゃったりして、女性のお胸やら、うみゅみゅみゅみゅまでがご覧あそばせるようになっている。いわゆる、えちぃえちぃご本である。

○その中で、あらわになったお胸は、地球の重力に逆らい、力学に逆らい、ベクトルをゆがめ、とうていありえない方向にえちぃえちぃ揺れ方をするのである。根本的に、殆どのご本は異常発達したお胸であるか、つるつるぺたんなお胸であるからして、このえちぃえちぃ揺れ方をするのは前者のお胸である。あちきの今まで生きてきた中で、あんな揺れ方は見たことないし、当然自分のお胸が斯様な揺れ方をした事なぞ一度たりとも無い。

○ここは一つ実験してみるに限る。あちきにはご本程のお胸はないが、少なくとも平均値よりもややふくよかなお胸がついているのだ。もにもにとお胸をえちぃご本と同じ方向に向けてみる。みゅ、この人達は一体どんな成分のお胸を持っているのであろうか。脂肪が上下左右、逆方向やらにぶんぶんと動くのはかなり無理がある。水でも入っているのであろうか。いや、待てよ、もしかして下着を外せばよいのか?ふと気がつくと、懸命にえちぃご本を見ながらお胸をもにもにとやっているあちきに、周辺男性の視線がつきたたっている事が判明した。みゅ、このままではあちきの神経を疑われてしまう。よし、移動だ!

○ご不浄の中、後ろの金具を外して、ジャンプしてみる。かなり胡乱であるが、一人でご不浄実験であるからして、天変地異が起きない限り、胡乱なあちきの姿を見るものはいないであろう、びゅびゅびゅ。次に左右に体を振ってみる。どちらにしても、あの、えちぃえちぃ揺れ方とは程遠い。第一、あのえちぃえちぃ揺れ方では、お胸の大切部分、それが上下左右にぶんぶんと移動しているのだが、お胸はもともとの台座ごと、ぶんぶんと揺れており、どうやっても、その部分があっちこっちに飛び交う様な事は無い。当然である。お胸の上下部分の脂肪の量は変わらないのだから、大切部分だけが異常な動きをするはずも無い。もしも移動したら、そりは台座がしなびているからだ。

○下着を元通りにして、ご不浄を出る。雑文書きの人にもう一度きっぱりと言い放つ。
 「あんな揺れ方しませんでしたのだ!」
 「あ、いや、だからね、あれは男の人の希望というか、視覚に訴えているというか・・・」
 「と言う事は、変態か?実際にありえない事が好きな妄想変態か?」
 「いやいやいやいや・・・」

○例えば、健全な男の子がえちぃえちぃマンガは正しいと思ってしまったら、実際の女性と結婚した時に、「俺の奥さんは欠陥があるのか?」と思ってしまうかも知れないではないか!だめにゅ!だめだめにゅ!もしかすると当の雑文書きの人も、女性のお胸はかくべく揺れると思っているやも知れぬ!

○あちきの心配をよそにへろへろと笑う雑文書きの人。
 「みゅ、もうわかったにゅ、きっとあちきに魅力が足りないからえちぃ本を買ってくるのだにょ」
 「いや、それは無い。そうじゃなくて、こう資料というか、現代の流行を研究するというか・・・」
 「本当かにゅ〜?嘘だったら攻撃するにょ」

○あちきはしゅたっと雑文書きの人が目を反らすのを見た!
 「びょびゅびゅびゅびゅ〜!」
威嚇しながらえちぃえちぃご本の間違い部分を塗りつぶそうと試みた。が、それは物凄い力で阻止されたのだ!恐るべし!男の人の希望と、視覚作用への執着!

○あちきは断固戦うのだ!

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