かすみ荘 - 雑文:暗いの苦手です・・・
[もどりゅ]

251. 【魂は孤高に黒メイジ】 (2003.03.09)



○貴方が魔法使いに、そして黒魔法使いになりたいと言うのであれば、先ず一つやらねばならない事がある。それは魔女の小壜を作成し、地中にしっかり埋める事だ。これから貴方は誰かに呪いをかける事も多いだろう。その時に、逆に働く力を押さえねばならないからだ。勿論、怨まれて呪われる事もあるだろう、小壜は地中から貴方を守ってくれる。

○ロータスワンド、ロッド、ナイフ、カップ、その他必要なものは揃えただろうか。香炉、メダリオン、キャンドル、テーブルクロス、準備万端になったら新米黒魔術師としてのポイントについてゆっくり思いめぐらせていこう。

○家族は死んでも構わないか:貴方に降りかかる呪いは、血縁と言う同じ血を持つ家族に降りかかるかも知れない。己の命が一番大切なわけだから、家族が死んでも構わない、むしろ自分でなく家族にかかった事を回避とみなし喜べるくらいでありたい。血縁の無い配偶者や恋人も狙われると思うが、異性など星の数ほどいるではないか。気にしてはいけない。

○表の収入はあるか:意外と思うかも知れないが、コンスタントにある収入と、ある程度の社会保障は必要である。黒魔術師たるもの表の顔で人を騙し、魔術にかかわる費用やスペースを捻出しなくてはならない。働くと言う事はとても大切な事だ。自分の稼ぎで魔術の材料を買い、自分の手で加工する。一生懸命働けば、それだけ思い入れの強いお金を手に入れられるだろう。それに、働けば神経に障る相手も出てくるだろう。そうそれこそが、呪うのに適した相手だ。日々、誰かを呪うべく外部と接触するのだ。

○玉結びは出来るか:裁縫である。己の着るローブくらい、己で作らなくてはならない。基本的に魔術道具は自分で作らねばならないのだ。布を織れれば完璧であるが、機は大きく、そうもいかない。布を買って来て聖別し、ちくちく縫うのだ。縫い目の始まりは玉結びである。玉結びさえマスターすれば玉結びも容易であろう。

○魔術師としての活動中は必要以上に話さない:ちゃらちゃらした恋の悩みなんぞも聞く白魔術師ならいざしらず、魂の高潔な孤高の存在の黒魔術師が雄弁である必要は無い。静かに口元の端をあげつつ、不敵に笑みを浮かべる程度で充分だ。相槌も首を振ったか振らないか位の小さなものでいい。時折「フフフ」とか「ククク」とかもらせば完璧だ。但し「ケケケ」はいけない。使い魔の鳴き声ではあるまいし、静かにそっと息を漏らすくらいで充分だ。

○暗所恐怖症ではないか:真夜中に一人で外に出て行う魔法は意外と多い。また、真っ暗な部屋の中で蝋燭を燈して行う魔法も多い。にもかかわらず、暗所恐怖症であるとすればこれはかなりの苦難が予想される。魔術師が集まるカヴンならいざ知らず、通常は一人で行う魔術であるからして、神経を集中し、暗闇をもものとしない精神が欲しいところである。なお、電球が切れた真っ暗な浴室の浴槽の中で、暢気に歌を歌った事があるという人物を知っているが、陽気な黒魔術の儀式など先ず無い。

○小さな事にも拘る:些細な事にも復讐心を燃やしてこそ黒メイジである。羨望、嫉妬、憎悪、疑惑、それらが貴方の精神力をより強固なものにしてくれるだろう。例えば、毎日楽しくやっている殺戮ゲームのレアアイテムを奪われただとか、パートナーを奪われただとか、お金を奪われただとか、敵を奪われただとか、名前を愚弄されただとか、見てくれを愚弄されただとか、そういう事も決して許してはいけない。

さて、つらつら書いてきたが、どれも取り立てて難しい事ではないと思う。特に、最後の項目など、日々の積み重ねだ。後は最初の術をかけるだけである。黒魔術師の更なる発展を祈って。 追記:ちなみに、kasumiは無色透明魔術師である事を書き加えておく。好きな魔法はアブラメリンだ、フフフ。

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