かすみ荘 - 父とわたくし:父の怪我
[もどりゅ]

ACT003:父の怪我(2000.08.13)


これはまだかすみが中学生だった頃の話

かすみは小さい頃から片付けというのが苦手な人間だった どうやら注意力欠陥障害というやつらしいのだが かすみが子供の頃はそんな情報も無く またわかったとしてもそんな神経の病気に臆するような父ではない 片付けられないかすみが100%悪いのだ

そんなこんなで毎日の様に「部屋を片付けろ」と言われつつも なぜ片付けねばならないのか という根本的な疑問を持ってしまうかすみに片付けが出来る訳が無い ちょっとましになると また汚くなるの繰り返しを続けていた

さて 言っても言っても片付けをしない娘に対して 父が切れる日が来た ある朝 娘が布団に足を突っ込んだまま着替えもせず本なんかを読んでいた いくら休みでもこれはいけないと父は思った様だ

「かすみ 今日は徹底的に部屋を片付けろ」

確かこんな事から始まったと思う 良く怒られてたのと これから起きる事件で導入はあんまり印象が無いのです

まあ そこから始まってえんえん怒られてた訳ですが ついに父の怒りがMAXに達してしまった 何と言ってもこの娘は父親が怒っているのに布団から外に出もしないではないか!(ここで弁解させていただくとめさめさ怒っていたので出るタイミングが掴めなかった)

「このばか!」(ノ-"-)ノ⌒┻┻

?がすっっっっっっっっ!?

「うっっっ!」

何と父はかすみの尾底骨に向かってローキックをかましたのです それまで決して娘に手を上げなかった(もの心付いてからこちら)父が 手を通り越してキックをかます 恐ろしい事です 某大学法学部出身 公務員 暴力は嫌いな父がキックを!成人した今になって思うに父の思いはいかばかりであったのか(でも過去最高に部屋が汚い) 今だったらさくさく片付けを開始して速行片付けられるのに(現在の部屋では絶対無理 子供の頃の方が物が少ないから) 小さい頃から「ばかとだけは言うな 最低のけなし言葉だ」と言っていた父が その台詞と一緒にローキック ああああああああ

さて 問題はここで「うっ!」とうめいたのは蹴られたかすみではなく父だったのです

「わかったな」

話はなぜかそこで途切れてしまいました そして去っていく父を見て 蹴飛ばしたのはやりすぎだと思ったのかな と思っていたのですが・・・

父はかすみを蹴っ飛ばした際に 足の甲の骨にひびが入ってしまったのでした 何時もはちょっとした怪我くらい痛くも無いぜ みたいな意地っ張りな父が 足にぐるぐると包帯を巻き ふらふらよろよろとしながら病院から帰って来ました そうとう痛かった様です だから話しも途切れてしまったのです

以来 かすみに暴力を振るうと呪いで怪我をする という冗談をずーっと家族が言い続けているのです

教訓:娘は蹴られる前に部屋を奇麗に(多分無理 いや確実に) 父は娘を蹴ってはいけない


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