かすみ荘 - 父とわたくし:父と海外旅行リターン
[もどりゅ]

ACT008:父と海外旅行リターン(2000.12.18)


◇中華航空は墜落しなかった。

◇中華航空と聞いた時に、最悪のシナリオを考察する非情の娘の意に反して、元気に両親は帰国した。中国から帰国、といえば中国残留孤児と考えてしまうかすみ。かすみがお子様だった頃、よくTVや新聞で取り上げられていたけど、それを悪用して蛇頭が密入国うんぬんっていう事件もあるそうで、かすみの両親のふりをして朴さんやら王さんやらが中華航空に乗って帰って来たりするかなぁという極悪シナリオも机上の空論にすぎなかった訳だな。うん。

◇で、にいはお意外に中国語を会得しましたか?と聞くと「ブゥヤオ」と言う。夫婦揃って「ブゥヤオ」「ブゥヤオ」言っている。漢字で書くと不要。つまり要らないよと断る文句なのであり、両親揃って物売りと攻防したらしい。

◇「あ、そだ、ホテルで小娘要不要?とかって電話がかかってこなかった?」「いや、それはなんだ?」「たいした事じゃないです」うみゅ、さすがに壮年夫婦の部屋にお姉ちゃん斡旋の電話はかかって来ないらしい。間違ってかかって、その上「要」って答えたりすれば、中国旅行に忘れられない(二人の頭がボケなければ)思い出が出来たのにねぇ、残念。に、しても小娘ってーのはすごいよねぇ、字面からは子供を彷彿とさせるんだけど。ちなみに発音は「シャオチェ、ヤォ、ブゥヤオ」

◇ま、さすがに本当にそれだけという事は無くって?謝謝??再見?を覚えたと得意がっている。それでも少ないと思うんだけど、どうか?よくもまあそんな程度で買い物とか出来たものである。ツアコンのお嬢さんにご苦労様と言いたいが、彼女は現地の方なので、此処日本の横浜から感謝の念を送るだけにしておく。

◇さてさて、父が旅行に出ると必ずちょっとしたトラブルが発生するという、あまりありがたくないジンクスがある。過去には、雪の北海道で靴底が剥がれてしまったり、何故か父が行方不明になったり、朝の5時場末の喫茶店でモーニングを頼む破目になったり。今回のトラブルは話を聞いてみるに、

カメラが壊れた事であろう

◇ツアコンのお嬢さんと一緒に写真を撮った時に、プラスティックの金具(プラ具か?正式には。何かプラグと混同しそうだが・・・)がもげてしまったとの事。現地の添乗員のおっさんが落としたらしい。添乗員のおっさんにはカメラを弁償する義務は無い。ちゃんと保険がおりるのであり、両親はセロテープで補強したカメラで残りの日程をこなしたのである。

「という訳で、かすみの会社で修理を頼めないか?」

◇はぁぁ?確かに、今回壊れたカメラは我が観音カメラがお送りした誰でも簡単、コンパクトカメラ月なのだが、かすみは本社に通っており、故障や販売は観音販売という別会社の部門になる。本社にある販売は、売店レベルのものであり、ここで修理は出来ないのだ。考えてみて欲しい、プレステがぶっ壊れた時、SONYの本社にそれを持ち込む輩がいるのであろうか?否(少数あるだろうが)、通常販売店に持ち込むのではないだろうか。販売店が遠ければ、近所の量産店なり小売店にでも持ち込むのではないだろうか。

◇無理だよ、開発はやってるけど修理は別会社の窓口になるから、というと大変にご不満の様子だが納得はしてくれたらしい。だいたいちゃんとお客様修理サービスの窓口と電話番号があるんだから、ここで聞くのは間違っているのではないだろうか。

「そうか。あ、そうだ、開発の人だったらなおせるんじゃないか?」

◇なおせないっつうの。部品は販売ににあるんだし、仮に出来るとしても本業は新作カメラの開発なのだ。人様のカメラをなおすのは業務じゃないんだってば。

◇さて、それでも海外旅行は楽しかった様で、来年は夫婦でギリシアに行くつもりらしい。ギリシアは中国よりさらに遠いし、飛行時間も長くなる。飛行機が墜落した時は万事繰り合わせてギリシアに向かう為、今から貯金をせねば、と思うかすみだった。

教訓:家族ならなおの事、出来ない事ははっきりと言おう。


前へ父とわたくしのTOPへ次へ