かすみ荘 - 父とわたくし:父と貧乏脱出大作戦
[もどりゅ]

ACT021:父と貧乏脱出大作戦(2001.04.02)


◇みのもんたんにめろめろの父である。別にもんたが大好き、うひょーもんたラーヴ、という訳で無く、みのもんたんの司会している番組にめろめろなのである。おそらくもんたを使うのが好きなプロデューサーがいて、その人の企画にめろめろというのが正しいのかも知れない。

◇どれくらいもんたに引かれているかというと、午後には〇〇だったり、クイズ一万に真剣に答えたり(ブラウン管のこっち側で)、貧乏脱出を応援してみたり、彼のナレーション付のプロ野球バラエティーを見たりしているのだ。

◇さて、そのうちの一番のお気に入りが貧乏を脱出するやつである。内容をちゃちゃっと解説すると、飲食店を開業して毎日一生懸命生活しているんだけど、店には閑古鳥が鳴いて、毎月赤字。このままじゃ一家路頭に迷ってしまう。そこで主人をその料理のプロに弟子入りさせ、店も大道具班が腕によりをかけてリニューアル。修行に出た店主の心構えも腕も変わって、まぁ、美味しいものを作れる様になったねぇ、これでがんばって脱出してちょうだいってな感じ。

「目が死んでいる」

◇父の呟きはだんだん大きくなっていく。駄目だ、目が死んでいるよ、と言い出すのである。死んだ魚のおめめになっていては貧乏から抜け出せない。目が死んでいるのは一生懸命になってないからで、目から鱗がまず落ちて、それから一生懸命に働かないと駄目らしい。目から鱗がぼろぼろ落ちねばいかん、目鱗がもげもげと大量に剥げていくなどとは想像してだけでも恐ろしい。もげもげと剥がれ落ちる度、目に輝きが増してくるのだよ、爛々と。ほえー。恐すぎる。爛々。

「目が生き返ったよ、な、やっぱり目が変わるんだよ」

◇生き返っちゃった様である。目鱗が剥がれたかいがあるのだね、生き返っちゃうんだから。リボーン、再生、リザレクション、アレイズ。いやそれとも目を抜き出して銀紙でも貼ったのであろうか。短い手順であっという間にぴかぴかの輝くおめめに・・・。

「かすみもこうならなければ駄目だぞ。部屋の掃除にしても、生き方にしても。つまり何にでも一生懸命という事だ。生まれ変わったつもりで、何事もやらなくてはいけないのだ」

◇なーぜか生き様まで話が飛んで行ってしまった。それも番組を見る度に生き様の話になってしまうのだ。人間は、先ず目から変わらねばいけない、いけないのだ。きら、きら、きら、きら、すたーすたー。あーざやか、かろーやかー。

◇という訳で、近々かすみは目にLEDを仕込めないだろうか、という課題がやって来るかも知れない。その時にはお高い白の輝くLEDを使用する事にした方がいいに違いない。秋葉原まで行って物色しないと、電気色々秋葉原。に、しても別に目の輝きなんてたいして違わないと思うんですよ。あえて変わったといえば、表情がいきいきいてるって事だと思うよ。そりともかすみの目が濁りまくってるんかな。

◇どうでもいいけど毎週家族を掴まえて「目が死んでいるよ」とか、「目が生き返った」とか言いながら、強制テレビ観賞をさせないでいただきたい。

教訓:一生懸命生きると目に輝きがやどる。らしい。


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