かすみ荘 - 父とわたくし:父とどら〇もん
[もどりゅ]

ACT030:父とどら〇もん(2001.06.01)


◇世の中の人間は二種類に分けられる。知らない事に関して、知ったかぶりをしてしまうか、知らないと潔く言えるかのどちらかである。知ったかぶりされた場合に、その人の知ったかぶっている時の特徴がわかればいいのだが、さらりと知ったかぶられるとそれを信じてしまうという可能性もある。ああ、潜在的な知ったかぶりによる被害者が、この世に何人いるのであらふか。

◇さて、父である。この似非エッセイを続けて読んでいらっしゃる方には、すぐわかっていただけると思うが、もちろん知ったかぶる。しかも、調べられそうで、かつ学習関係の事ならば「知っているが、もう一度確認して教えてあげよう」と言うのであるが、そうでなければいい加減に知ったかぶる。いわゆる嘘を言うのである。

◇さて、子供の頃、毎年伊豆旅行に行っていたのであるが、その時の交通機関は自家用車を利用していた。今回の話には関係ないが、宿は今も立派にリゾートホテルとして運営されている?ホテル伊豆急?である。かすみは子供の時の絵日記に?ホテル伊豆九?と書いていた。いかんいかん。

◇自動車に小学生の子供を長時間3人も乗せるのは、なかなか難儀な作業である。やれ、お腹が空いた、気持ちが悪い、景色が良い、景色がつまらない、尿意が襲ってきた、疲れた、などなどと変わりばんこに文句を言う。その為、メイン運転手である母がBGM用に素敵なカセットを買って来た。題して?歌おうどら〇もんソング?(だったかな)。

◇せっかくなので、旅行前にマスターすべく毎日歌う子供。もうカセットの中のどらどらソングは完璧である。昼間一緒にいる母も完璧である。そんな母がお出かけでいない休みの日に、妹が父におねだりした。

「おとうさん、どら〇もんの歌、歌ってぇ」

◇国民的漫画、ふにゃこふにゃおの代表作のテーマである。何種類かあるが、たいがいの人は?あんな事良いな?とか、?頭てかてか?辺りの歌詞を思い付くのではないだろうか。

◇が、この国民的漫画のテーマを父は知らなかった。しかしながら歌え、という娘の願いをむげに断る訳にはいかない。かといって、わざわざ調べるほどでは無いと父は判断したようである。妹の願いを近くで聞いていた、かすみと弟も父に注目していたその時、父の口から聞いた事も無い、謎の歌が飛び出したのである。

「ぼーくが、どーらで、隣がえーもーんー。ふーたり合わせて、どら〇ーもんー」

◇合体なのである。僕と隣で2人いるのだ。僕の名前は?どら?、隣の友達の名前が?えもん?。僕たちはいつも一緒で、ユニット名が?どら〇もん?ってゆうんだ。そんな漫画あるのか?私達が知らないだけなのか?

◇その後、妹が「そんなの違う」と言いながらえらく泣いたのを覚えている。

教訓:やっぱ著作権には引っかからないのが一番良い。のか?


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