かすみ荘 - 父とわたくし:某有名遊園地
[もどりゅ]

ACT042:父とねずみぃし〜:地下火山で拘束されて、の巻き(2001.09.11)


◇東京の東、海の近くに、その夢の国はあると言う。そこに行けばどんな夢も叶うとまでは言わないが、旅立った人はいるが遥かに僻地。その国の名はねずみ〜ランド、アメリカ資本のユートピア。色々なアクセス方法、検索可能。ねずみぃし〜、ねずみ〜ランド、伝説の国オリエンタル。ねずみぃし〜、ねずみ〜ランド、愛の国オリエンタル。

◇うみゅ、思わずごだいごしてしまったわ。夏目雅子が可愛かったわ、お師匠様。あ、さすがにビデオで見たのよ。西遊記。で、西遊記ならぬ東遊記をして来ました。あちきの家族は5人だったのだけれど、弟が結婚する事になって4人になってしまいました。結婚する事になったので減ったと言うのは、すでにいなくなっちゃったからだったりする。まだ結婚式を挙げていないのに、新居に居るのである。何故かははっきり書けない。かすみの家は結構堅いのだ。正確にはかすみの母の実家が。そして父と母の頭の中が。もしもかすみがここで出来ちゃ・・・あうあう、原因を書くと全世界にその話が流出するのでヤバい。かすみがバラしたとして、その時の父の反応を考えるとかなり怖い。

◇とにかく、4人でいるのだ。そこに妹がねずみぃし〜のプレオープンチケットを持って来た。しかも8枚。かすみの周りでは会社の先輩の同期の人(面識無し)が手に入れたというのを聞いたくらいで、他に手に入れた人はいないのだけれど、妹の周りにはかなりいるらしい。世の中ある所にはあるし、無い所には無い。そのまんまだ。そんな訳で、んじゃま行ってみようかという事になったのです。8枚といっても4枚づつで2日分。一日目を家族で行って、二日目は友達と行こうという妹。当日まで日があるので、各種雑誌を購入して来て検討開始。家族3人で頭をくっつけて騒いでいる。

「かすみちゃん、参加しなよぉ」

「そうよ、皆で行くんだから行く前から盛り上がらなくちゃ」

「そうだ、家族の和を乱すな」

「韓国に行った時もこうだったもんね。そのくせ細かいところまでこっそりチェックしてるんだよ」

「や〜らし〜」

「お父さんと一緒に行きたくないのか?」

◇とりあえず一緒に行った時シュミレーションに参加する。一番盛り上がっているのが妹、次が父。母も楽しそうに話しているのだが、かすみはどうもそういうのが苦手なのである。お出かけする時は早くて前日荷物を詰め、大概は当日に早起きして詰める。そんな人間に盛り上がれと言われても無理なのだ。当日のスタートでやっと盛り上がるので、今回はしぶしぶ盛り上がり、盛り下がる。

◇当日。かすみが提案したバスで行こう計画は蹴っ飛ばされ、妹が提案した車で行こう作戦決行。父は免許を取って25年ほどで、母は35年を超えた。つまり、父より母の方が運転暦も長く、昼間、車に乗れる分、運転慣れしている。しかも父は運動オンチだし。その父がハンドルを握る。妹が「お父さん、運転してぇ」とかほざいたからだ。父は実に妹に甘い。ので、がっちりとハンドルを掴んで第三京浜へ。首都高へ入り、京葉道路へ。ところがとちゅうからねずみ〜渋滞に巻き込まれる。ちょびっと機嫌が悪くなる父。やっと駐車場に入れる所まで来て料金が2000円だと言う事にちょと不満な父。払ったのはかすみだけれど。

◇駐車場からモノレールが見える。窓がねずみ〜形になっている。鼻で笑う父。

「俺、とんでもない所に来ちゃったなぁ。お父さんくらいの歳の人が一人もいない」

「あ、お父さん、あそこにおじいちゃんが居るよ」

◇妹の指した先には本当に本当のおじいさんが、奥様とお子様とお孫様といらっしゃった。うーん、父の歳は微妙だ。かすみに子供がいればおじいちゃんという事で収集が着いたのかも知れないが、いないものはいない。

◇中に入ると正面に変な地球のでっかいオブジェ兼噴水、ちょっとイタリア風のレンガの建物。で、写真。進むと海があった。海といっても本当の海ではなく、敷地の中に内海の様な形になっている。パレードはここで、この海の中に、各種キャラクターの船が出てくるのだそうな。すみません、見ていません。遊んでいました。

◇始めに場内案内図を貰おうとして、母と妹が地図を取りに行く間にかすみがちょび迷子になり、父が極ちょび迷子に。いきなり駄目親子っぷりダッシュスタート。その後、誰も迷子にならなかったのだから、むしろ奇跡といえるかも知れない。

「ピラミッドのやつのファストパス、取りに行くのだ。ダッシュ!」

妹の言葉に、てててと歩いていくと、ベネチア風な町並みが火山の風景に。

「すごいな」

心から感心する父。来るまでの間のいらいらは吹っ飛んだ様子。

◇が、さすがにプレオープン。優先的にアトラクションを楽しめるファストパスは設置してある全てのアトラクションの本日分が終了していた。仕方ないな、と嘯く父。短気な父であるが、今日は心をゆったり持つぞ、と豪語し始めた。が、その言葉は一時間も経たないうちに脆くも崩れ去るのであった。

◇仕方が無いので、火山を探検しちゃうぞアトラクションに並ぶ。最後尾での待ち時間宣言は90分。大人しく並んでいるかすみの目に、アプリコットパイを売る売店が映ったので、妹と一緒に列を一時的に離れる事に。何故か姉ちゃんの手際が悪く、パイを買った時には父達の姿無し。パイを食べながら延々列を辿る。一時屋内にまで突っ込んでいて、合流出来ないかも?と不安になるも、何とか再会。父、心から安心した顔に。ところが、かすみがお母さんに「パイを一口食べる?」とやっていたのを見て、自分も期待していたらしい。が、かすみは妹が聞くと思っていたので聞かなかった。で、妹は何気なく全部パイを食べてしまったのであった。「あ、全部食べちゃった。お父さん、くれると思って待ってたのに」「え、あ、ごめん」「あ〜あ、美味しそうだったのに」「ごめんってば」「お母さんも貰ってたのに」「後で買ってあげるよ」「今食べたかったのに」妹との掛け合いがしばし続く。

◇かすみ達のせいで、どきどきした父をその後襲ったのは、アトラクションのライドを制御しているプログラムが停止したとかで15分待ちを3回やられる。父、ちょっとご不満。整備不良に対してけちをつけ始めるが、母のプレオープンだから仕方が無いでしょう、という言葉に「そうだったな、うんうん、今日はにこにこで行くぞ。パイは食べられなかったけれど」との事。素敵です、61にもなって、今日はにこにこです。そんでもってちょっとしつこいです。やっと先頭に来ました。先ずはエレベーターに乗ります。このエレベータで地下600メートルまで潜るという設定。動いているのかいないのか、わからないエレベーターに、父、上機嫌。

◇で、やっと地底探索車に乗り込んで、出発!と、コースの途中でストップ。何とまたしてもプログラム故障。薄暗い所で待つのもつらかったけれど、丁度車が停止した所が異常に寒く、しかもうるさい。ひゅん、ひゅん効果音が鳴って、左右のチューブが光っている。通常なら、が〜っと通り過ぎてしまう所に足止め。一瞬、ひゅんっ!あ、寒っ!っていう所に拘束。やっぱし15分。暗くて、うるさくて、寒い所に、安全バーで固定されて15分は長い事が判明。父、始めは妹をからっていたものの無言に。

◇その後、走り出したライドは運良くノンストップで終点へ。一瞬、きゃー!と言う箇所があったのだけれど、結論としていまいち。まぁ、これは我が家の見解です、いまいち。あれだけ待たされるのなら多分、乗らない。乗った事が無い人には付き合うけれど、も。待たされすぎたんだね、きっと。



次回予告:父が乗りたかった嵐飛行機に乗るべく、並んで待つ我々に灼熱の太陽が襲いかかる。

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