かすみ荘 - 父とわたくし:某有名遊園地
[もどりゅ]

ACT043:父とねずみぃし〜:灼熱の太陽とハリケーン、の巻(2001.09.11)


◇地下探検車の事で機嫌が悪くなった父も、歩いているうちに機嫌が直って、妹が乗りたがっている水上車へ。ところが本日運休と書いてある。すると父が「嵐探査飛行機に乗りたい」と言い出した。父の機嫌を損ねては大変である。早速、嵐飛行機乗り場へ。此処で言われたのは「30分です」。

◇嵐飛行機は一度に120人が登場可能な高性能飛行機で、嵐の中心に飛び込み、調査、搭載した嵐を納めるミサイルの発射などという事が可能である。乗客は正面スクリーンから外を観察する事が出来、パイロットはその下のコックピットで飛行機を操る。ねずみ〜ランドにある惑星旅行と同じシステムなので、惑星旅行にご搭乗された方はあれを思い出していただきたい。ご存じない方は、正面のスクリーンに風景が映って、座席ががたがたするのだと思っていただきたい。

◇もちろん、搭乗前はそんな事は知らないし、30分で乗れるなら早いよね、と言っていたらば、何と、2機ある飛行機の内、1機が故障したとの事。台風一過なのである。台風が昨日通過したんである。上天気なのである。ねずみぃし〜の気温は30超えているのである。暑いのである!

◇突っ立っていた為に父の腰が痛くなって来たらしい。無言でしゃがみ込んだ。父はこのアトラクションを自分が乗りたいと言い出したのだし、とにかく乗りたいので大人しくしているらしい。時折、「お父さん、今日で死ぬかも知れないなぁ」と呟く。

◇ねずみぃし〜にて熱射病で61歳の男性死亡。一家の楽しいイベントに落とし穴、問われる管理責任。などと新聞に載りそうな見出しが頭をよぎるが、健康マニアがそう簡単に死ぬはず無いので放って置く。下手に話し掛けるとうっさいからだ。その後、並んでから1時間以上経過してから、やっと搭乗する事が出来た。実に面白い乗り物であったと家族の意見が合ったので、父の機嫌が直る。それにしても、機嫌が良くなったり悪くなったり、短時間の間にこれほどころころと変われるのは、父の歳にしては珍しいのではないか。

◇さて、昼食である。昼食を食べようとしてバイキングレストランに向かうも、途中、

「あ、ショーやるんだって」

という妹の声により、客船横のステージに座る一行。座るといっても座席など無く、段差のあるところを見つけて座った、が、灼熱の太陽はコンクリートをびっくりするほど熱くしていたのだ。かすみはねずみ〜の住人が苦手なのを口実に、「レストランの席を取っておいてあげるよ」と言って逃げた。レストランの待合室は実に涼しく、ステージがちょこっと見えるのだが、良くもまああんなに歌い踊れるものだと感心。一人くらいぬいぐるみの中の・・・いやいや、あれは住人だな、夢の国だからあの様な生物もいるのだ。決して具が詰まっているのでは無い、その住人の一人くらい、熱射病にやられないのであろうか。あんな外見なのに、実はマッチョなタフガイばかりなのか?30分後、へにょへにょになって3人がレストランへやって来た。一人2300円という非日常な金額に対して、まあ、遊びの一環だからな、と父。でもとりあえずたくさんお皿にとってみる父。「食欲無いなぁ」と言いつつ、通常の60歳の人は此処まで食べないだろうと思われる量を胃に収めた。実に健啖家である。素晴らしい。

◇次は優先チケットを取り損ねたピラミッド探検に向かう事になり、折角なので園内を走る鉄道に乗る。窓からは昼の水上パレードの場所取りをしている人々が。

「場所を取るのが大変そうだから、うう(妹仮名)ちゃんパレードは諦める」

「うん、その方がいいな。お父さん、これ以上日に晒されたら死んでしまう」

妹の言葉に即答する父。でも父よ、さすればこの電車を降りた途端に息絶えるのだな。いかんではないか。

◇電車を下りて、ピラミッドに近づくと、3時間待ちと言われた為に「良いよ、お父さん平気だよ」と能面の様な表情の父になってしまい、結局並ぶのは断念。父よ、かすみも並びたく無かったよ。だから他のに乗ろうよ、と言ったのだ。

◇さて、アラビア風ゾーンに移動して、魔人のカルーセルに妹と二人で乗って、父と母の前を何回か旋回する。父よ、かすみは恥ずかしいのです。妹が乗りたいと言うから乗っているのです。ですので、思いっきり手を振らないで下さい。お願いです。せめて未来のかすみの子供に振って下さい。もしくは出来ちゃっ・・・、未来に生まれる予定の弟の子供にお願いします。周りの人が見ています。子連れ以外大人はいません。

◇次はシンドバットの大冒険です。ねずみ〜の国ではカリブバンデットに相当します。ゆらゆら揺れながら船で進むのです。「可愛い人形がいっぱい」「そうだな、すごいな」母の喜びに、父も大喜びです。「かすみ、あれ見ろ、あれ」「うう、あの犬見たか?犬」

◇アラビアゾーンを後にして、海中テーマの人魚エリアへ。なかなかファンタスティック。やや薄暗いのだが、近くを歩いていた子供、号泣。それを見て可愛いなぁと呟く父。可哀相だぞ、泣いてるのに。子供も暗いくらいで泣くんじゃない。そんな事では深海には住めないぞ、いや、住まなくてもいいけれども。

◇この人魚エリア、1つのアトラクションを除いて、海の洞窟を模した屋内にあるのだけれど、この唯一のアトラクションがミニコースターです。小さなコースターが狭い敷地を縦横無尽、とまではいかないけれど、独楽鼠の様に走ります。並ぶか並ばないかと悩む両親、どっちでも良い妹、かすみはとっとと並ぶ事にしました。だって待ち時間15分以下だっていうし。で、このコースター、ねずみ〜のしまりすコースターとほとんど同じなのだけれど、父はえらく気に入った様子。

「いいなぁ、子供がいっぱいだ。可愛いなぁ、お父さん、子供大好きだなぁ」

そう、小さなコースターなので待ち時間の間、乗っているよそのお子さんを嫌というほど見る事が出来るのでした。にこにこ笑う父は、まるで乗っている子供のお爺さんの様。

◇コースターで充分子供を堪能した後、潜水艦に乗り込むことにしました。これもなかなかの人気アトラクションです。延々並ぶのでは?と心配するも、60分で乗れました。1時間が高々1時間と考えられる様になるというのも、ちょっと嫌な気もします。が、並ばねば乗れないのです。それは何処に行っても同じなのです。

◇ちなみに海中探検の感想ですが、

父:何となく面白かった。でも落ちがよくわからない。

母:面白かった。

妹:暗過ぎるかも。でも作りは面白い。

かすみ:暗いので殺される。海底は魚人が出るので危険だ。密閉されているのもいやん。



最終回予告:夜空を彩る花火は渋滞の前触れ?

前へ父とわたくしのTOPへ次へ