かすみ荘 - 父とわたくし:最近物忘れが・・・
[もどりゅ]

ACT057:父と母の誕生日プレゼント(2002.03.11)


◇2月の28日は母の誕生日である。家庭内イベント大好き人間の父としては、毎年2月に入るとあちこちに行く度、母へのスペシャルプレゼントの為、目を光らせて、より良いブツを!と物色する父を見る事が出来る。去年は京都旅行がプレゼントであった為、今年は何か物を、と騒いでいたのは知っていた。

◇近年の父は、母への誕生日プレゼントとして、旅行、物、旅行、の繰り返しをしているのだけれど、今回は物、なので、実用的かつ自分では買わないもので、センス良く、使い易く、値段もそれなり、喜ぶもの、という項目をある程度のレベル以上にしなくてはならないので、父は自分の納得の為に一生懸命だったらしい。

◇そうして、自分の中で納得のいくものを発見し、こっそり自分のカメラボックスに保管したのが2月の半ば。母が開けない場所に保管して、わくわくしながら誕生日を待つ。その前に娘、つまりかすみの誕生日もあったのだけれど、かすみには一泊で泊まったホテルで購入したちょっとお高い織り物リュックであったから、母に対する時間と根性のかけ方がここにも見受けられる。

◇誕生日当日、本当は朝のうちに渡そうとしたが、早朝散歩から帰ってくると、かすみからのプレゼントが玄関に置いてあった(その為に一回かすみは起きました)ので夕方にする事に。折角なので、仕事帰りに花を抱えてばっと渡す、母感激、というシュミレーションをして仕事に向かったんだそうです。

◇んで、奥さんの誕生日、と伝えてフラワーショップで可愛く、かつ高級感のある花でブーケを作ってもらい、ただいまの声と共にぶわっとブーケをプレゼントを母に・・・。
 「ありがとう」
 「開けてみて」
かさかさ、がさがさ、
 「あ、これ」
 「良いだろ、これがあれば旅行でも観劇でも使えるぞ」 

◇オペラグラスなんである。双眼鏡とも言うよな。が、次の瞬間、母の口から出た言葉は、
 「ねぇ、これ、一昨年貰った」

◇一連の話を帰宅後母から聞かされたかすみに、父は落ち着いてこう言った。
 「良いだろ、ペアのオペラグラス」
まるでペアである事を初めから狙っていたかの様に。

◇父、再来年もオペラグラスを買ってくるかも知れない。

教訓:誕生日をの贈り物をする時は、日にちだけでなく、あげたものも覚えておいた方が良い。


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