かすみ荘 - 父とわたくし:普通恐くて触れないと思う
[もどりゅ]

ACT058:父と初孫(嫁)(2002.03.13)


◇ついに父待望の初孫が生まれちゃったのである。子供好きの父としては、そりゃあもう大騒ぎで、「うり赤ちゃんだ、うり赤ちゃん(うりちゃんの子供なので)だ、と連呼している。

◇出産日の翌日(生まれたのは前日の真夜中)に、母とううちゃんがお見舞いに行く、と行った朝、父は出勤日の為にとぼとぼと職場に向かった。一時は初孫の為に休暇を取ろうかとも言っていたのだけれど、どうしても抜けられない打ち合わせがあるのだそうで、諦めてとぼとぼと向かったのである。とぼとぼ。

◇かすみが帰宅すると、妹と母、帰って来た父の3人でうり赤ちゃん話で異常に盛り上がっている。どれくらい盛り上がっていたかというと、行けなかった父が話を聞きたがり、それに答えていたら夕飯が間に合わなくなって、「ええいお祝いだ、鮨でもとっちゃえ〜」となるくらいの盛り上がりっぷりであったらしい。洗っていない鮨桶がキッチンにあったので、なぜかかすみが洗う破目になった事も悔しいのでここに書いておく。にしても、食べてもいない上鮨の桶を洗うのってかなりいやんな感じだ。

◇嫌が上でも父のうり赤ちゃんに対する期待は深まる。翌日、4時に起きてしまったりしたそうな。父よ、4時に起きようが5時に起きようが、面会開始時間は決まっているのだよ。しかも日曜日の面会時間は午後からで、父の思いは募るばかり。よし、頑張れ父、その思いをたくさん抱けば、ご対面の時により大きな感動がっ!

◇面会時間前、病院の近くのファミレスにて昼食。注文後にううちゃんが口を開いた。
 「昨日ね〜面白い事があったんだよ〜」
 「何!?」
 「言っちゃっていいのかなぁ〜」
ちらりっと母を見る。
 「まぁ大丈夫でしょ」
 「そうだ、大丈夫だ!」
いや、父よ、貴方は大丈夫かどうか知らないでせう。

◇ううちゃんの話を要約すると、
1:昨日ううちゃんと母がうりちゃんの病室に行くと、うりちゃんと弟がいた。
2:4人で大部屋の病室で話すのもなんなので、保護室にいるうり赤ちゃんを見た後、談話室に行った。
3:うりちゃんの名前が放送で呼ばれたので病室戻る。が、誰もいない。
4:ナースステーションに行くと、育児ビデオを見る約束の時間をとっくに過ぎているとおこらりる。
5:うりちゃんが迎えに行くので談話室で待っていて、といってビデオ部屋へ。
6:1時間半待ったのにうりちゃんが来ないので、心配で3人で病室へ。
7:うりちゃんが昼飯の一口目を口に運んでいる所を発見する。
8:その時のうりちゃんの第一声が「あ、忘れてた」

◇そう、うりちゃんは義母、義妹、夫の事を忘れて、ご飯を食べようとしていたのだそうな。天然、ここに極まれリ。それを聞いた父は、慌てて「今すぐ病院へ行こう!」と騒ぐも、「まだ入れない」との言葉に、フリードリンクのコーヒーをかぱかぱと飲みだした。

◇その後、何とか対面したうり赤ちゃんは、もう保護室ではなく、触れる所にいたので、父、えらい事ご機嫌。ぷにぷにとほっぺたを押したり、唇をつついたり、頭の後ろに手を回したり、声をかけたり大騒ぎ。しまいには同じ病室の赤ちゃん達も覗き込んで誉め始めた。やばし、他の赤ちゃんやばし。触るな、こら、他所様の赤ちゃんに触るなぁぁぁぁぁぁ!あ、ちょっと待て、いくら自分の孫とはいえ赤ちゃんの手を自分の口に入れるなぁぁぁ!

◇しかし、その後、我々の訪問により、うりちゃんがうり赤ちゃんのミルクの時間を忘れ、看護婦さんに厳重注意されるという事件もあったりする。それを聞いた父は、
 「うちに引き取れ。そしてkasumiが育てればいい」
などという事をかなり本気で言ったりした。ちちよ、そりでいいのか?kasumiは一応未婚の女性でございます。

◇その時撮ったデジカメの画像をプリントして父に渡したところ、こっそりお財布にしまったそうである。「人に見せるの?」と聞くと「減るから見せない」との事。減らないって。

教訓:子供好きの人を産科に連れて行く時は周囲の赤ちゃんを隠した方が良い。


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