かすみ荘 - 父とわたくし:あちこちの車窓から
[もどりゅ]

ACT072:父と妄想海外旅行(2002.10.01)


◇過去に、週に一度のお話デーが我が家のお金のかからない妄想レジャーであった話を書いたのであるが、あれは少々強引な気もするが現代版テーブルトークの様なものと思えば寂しくない気がする。そう、東京N●VAなどを代表して・・・違うな、全然。

◇そんな事は話の導入であるからして、寂しかろうが過去の話、我が家のささやかな家族団らん、お金のかからない楽しみである。想い出をどうこう言われた所でいまさらどうしようもないので、美しい思い出としてとどめておく事にする。因みにkasumiは自分の子供に注文の多い料理店や、鬼気迫る白雪姫などを聞かせて恐がらせる予定なので、父の美しき思い出は参考にしないつもりである。恐いなりよー。kasumiのラプンツェルは。

◇さて、最近の父であるが、やたらと旅行のパンフレットを集め出した。晩秋に、丸ごとどきっ、家族だらけのタイ王国。ぽろりもあるかもね。に行く予定なのであるが、旅行のパンフレットはタイだけでなく、世界各国、日本津々浦々の物が集められている。どうやら父があちこちの駅などで貰って来ているらしい。当初、母との楽しい旅の行き先でも決めているのかと思っていたが、行くあても無く集めている事がわかったのだ。

 曰く、見ているだけで楽しい。
 曰く、史跡や名所、見所の写真が載っている。
 曰く、只で貰えるのにオールカラー(が多い)。
 曰く、色々な旅程が楽しめる。
 曰く、行った気になれる。

◇何やら哀しげな妄想遊びをしている様なのだ。むみゅう、62歳にして妄想に耽る父。此処は一つ、kasumiがボーナスなどをなげうって、二人を旅行にご招待とでもしようかと思い、「お父さん、旅行に行きたいのならお金、出すよ。たくさんは出せないけれど」というと、「何言ってるんだ。お父さんはお金持ちじゃないが、好きな旅行に行くお金くらいは持ってる。そうじゃなくて、家で安全に、海外や国内の名所に行った気分になる。想像する。あ、最近はな、職場で各国の気温と天気がわかるんだ。そうすると本当に本当にその国に行ったみたいな気分になれるぞ。これはな、お父さんだから出来る贅沢な旅行だ」と答えたのだ。

◇kasumiは父ではないから、この贅沢な旅行が楽しめないのでしょうか?否、父だから楽しいのです、ええ、ええ。しかも、父のこの妄想旅行、最近はkasumiに同意を求めるようになったのでする。京都はまだ暑いよな、とか、シベリア鉄道は楽しいな、どうだ、乗りたいだろうとか、カナダはもう制覇したとか。・・・・・・。父よ、何時の間に行ってもいないカナダを制覇したのですか?貴方の心にあるドコデモドアは物凄い高性能なのですか?

◇旅行に行く、確かに楽しいけれど、余暇とお金と体力がいるもの。妄想プラス実際の旅行をすれば、そりはもうたくさんの場所を巡れる事でしょう。とはいえ付き合わされるkasumiは結構いっぱいいっぱいです。母よ、何とかして下さい。

◇助けを求めましたが、「kasumiちゃんとお父さん、仲が良いじゃない。聞いてあげなさい。そういう話はkasumiちゃんにするのが一番楽しいみたいだから」とかわされてしまいまいた。どうやら母もあきれている様子。ともあれ父は満足そうです。めでたし、めでたし・・・じゃないって。

教訓:気は心。


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