かすみ荘 - 父とわたくし:夜に一人でやったのだろか・・・
[もどりゅ]

ACT076:父と入場リハーサル(2003.03.06)


◇最近の父はおとなしいのですか?というメールを頂きました。kasumiが更新していないから、このようなメールを頂いてしまうわけですが、えと、元気です。毎日楽しそうです。毎日、何かしら面白い事をしています。していますが、やはり一緒にいると大ネタと言うのはそうぽんぽん見つかるものではありません。家族以外は大ネタと思っても、kasumi達からすれば日常だったりしているのかも知れません。

◇kasumiが結婚すると決まってからこちら、父はやたらと張り切っていた。先ず家族旅行に皆を招待すると言い出したのだ。
「結婚したら、みんなで旅行に行けなくなっちゃうかもしれないからな、お父さんが皆を招待するぞ!」
行き先は憧れのハワイ航路である。「あ〜あ〜、憧れ〜ぇの、はわい〜ぃこ〜ぉろ〜父よ、歌わなくてもよろしい。パンフレットをぶんぶん振り回しながら、ハワイハワイとうるさい。そして「kasumiもハワイ行きたいだろう?」と毎日聞いてくる。個人的にハワイに行きたくは無いのだが(昔の建物がある所が好き)、ここでそんなことないとでもいおうものなら、家庭内の和を乱す痴れ者あつかいされるので、仕方なく「うわぁ楽しみぃ」と毎回言う。自称老い先短い老人のご機嫌を損ねるのもあれだし、実際に行くなら中国かエジプトかインドがいいなどと言っても、父を含め家族の頭の中にハワイがとりついているのだから仕方が無い。むう、ハワイ好きな方には悪いのだが、海が苦手で(海神ダゴンが住んでいるから)、日差しが苦手で、免税店に興味の無いkasumiにとってはわざわざお金を出すのもなぇ、と思うところがハワイである。キラウエア火山とパイナップルくらいしか興味が無いのだ。

◇さらに、婚約者専用茶碗を買うのだ!と言い放ち、母と共にデパートへ。茶碗、箸、子皿、お椀を購入。次からうちに来る時はこれでご飯を食べてもらうと言い出す。「お父さん、湯飲茶碗みは?」「ん?・・・。忘れてたっ!」あうあ。

◇さて、そんな父であるからして、結婚式の形態には大変興味を持っている。
 「人前式だよな」
 「ううん。チャペル式」
 「何だと!」
 「だってその方が可愛いもん」
 「お父さんいっただろ!あのたたたたーんがやだから教会ではやるなと」
父よ、たたたたーんって何ですか?
 「でもやるんだもん」
 「絶対やらないぞ!やらないんだからな!」
 「やってあげなさいよ」<母乱入
 「い・や・だ。じゃあおまえがやればいいだろう」
 「それ違うし」
 「大丈夫よ、そんなに長い距離を歩くわけじゃないんだから」
 「僕が失敗したら恥ずかしいだろ」
 「だれもあなたなんて見ていませんよ」
 「いや、見てる!」
 「見られるのはkasumiちゃんだけよ」
 「いや、僕が僕を見ている」
父よ、ナルシストにも程があります。
 「それに妻として失敗する僕を見たくないだろ?」
 「はあ?何言ってるの」
 「kasumiもお父さんが失敗したらやだろ」
 「気にしない」
 「いや、僕がする」
するな。
 「とにかく嫌だからな!」

◇捨て台詞のように言い放つ父。所が、その数日後、父がkasumiにつつつつつっと近づいて来てこういった。
 「kasumi安心しろ、お父さん練習したからな」
 「はぁ?何の?」
 「あれだよあれ、たたたたーん」
・・・。どこで何をしたかはわからないけれど、自身満々の父。誰も居ない部屋やらなにやらで、練習する父の姿が脳裏に浮かびちょっと固まるkasumi。
 「次はあれだ、kasumiとお父さんの身長を理論的に考察して、手の配置を決めなくちゃだめだ。待ってろよ」
何を待てというのですか、父よ。

◇そんな現在の父は、人がご飯を食べている時を見計らって、つかず離れず海外旅行のパンフレットを見せようとしています。自分がさっさと食べ終わると、それはもう大騒ぎでパンフレットを広げます。
 「お父さん、私まだご飯」
 「おお、そうだな、ごめん。で、こっちのイタリアだけどな・・・」
わかってないし。もしかしてついてくるつもりですか、新婚旅行に

教訓:何事も準備しておくに越したことはない。


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