かすみ荘 - 父とパソコン:インストールせよ
[もどりゅ]

ACT013:オアシスをインストールせよ(2001.06.04)


・先日より、父が悩んでいたオアシスの文章の処遇が解決されるときがついにやって来た。そもそもの発端は、今年定年退職し、退職者何とか会の代表になった父がもらった退職者のリストがオアシスのワープロで出来ていたのだけれど、そのワープロは前回の代表者の個人の私物であり、職場にも役所の本庁舎にも同じものが無かった事から始まる。

・父はワープロだろうがパソコンだろうが、FDに保管されているデータは一緒だと思っていたのである。我が家で編集する際には、ワードを立ち上げて、オアシスの文書FDを突っ込んで読み込ませれば画面に文章が出てくるという寸法だ。そんな寸法ありませぬ。

「パパ上、オアシスとワードはシステムが違いますゆえ、それは無理でございます」

「じゃあ、ウィンドウズのオアシスを使えばいいんだな」

「その様なものはありません」

「つまりどういう事だオアシスのOSとウィンドウズのOSは違うのか」

「OSって分かっていらっしゃるのですかの」

「何か元の動かすやつだ」

・パパ上様はまったくもって理解していなかった。ワープロとワープロソフトであるワードは違うから始まって、オアシスはメーカーの商品名であるという事。独自のファイル構造をしているという事。一応ワードにオアシス→ワードに変換する機能が付いているので、とりあえずFDを持って来るようになどど、つらつら説明をしたのだけれど物凄く時間がかかったのは言うまでも無い。

・さて、そのちょこっと後の話。

「かすみ、かすみ、借りてきたぞ。オアシスのファイルを変換するやつ。これ、あれだろ、インストゥールすればいいんだろ、インストゥール」

「インストール」

「そう、インストゥール」

「入っているCDをCDが入る所に入れて、はいはい言っていればインストールされるからお父さんでも出来るよ」

「それは無理だな」

・色々と無理の理由をあげつらい、パッケージを押付けてくる父。じゃあ休みの日にね、と言っていたらばちょうどかすみの彼氏がやって来たのでちょっと見てくだせい、とパッケージごと渡してしまった。その後同じ様なやりとりが何回も繰り広げられ、家族皆で可哀想に、と犠牲者に黙とうを捧げたのでした。捧げてないって。

・さて、実はこのソフト、ウィンドウズマシンでオアシスを使用できるソフトであったのである。父はオアシスの文書ファイルを、ワードに変換するだけのソフトだと思っていたのでここでさらに説明に時間がかかり、さらにじゃあそのファイルを全部ハードディスクに保存して欲しい(ここまではっきりした言葉ではなく、意志の疎通にやたらと時間がかかった)、と言うのである。いうは易く、行うは難しという言葉がある。このファイルを作成した前任者は文章に題名を付けるという初歩的な作業すらしていなかった為、表題が化けまくった大量のファイルを延々呼び出して確認し題名を付け保管する破目になった。もちろん自分でやれ、と言ったのだが、これは高度な作業(父にとっては)なので、これだけはやって欲しいとの事。

・泣く泣くケーブルテレビの深夜放送、銀河英雄伝説を横目で見ながら変換作業するかすみ、この先の事を考えるだけでやな気分になった。


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