かすみ荘 - 父とパソコン:エクセルで表を作ろう
[もどりゅ]

ACT014:エクセルで表を作ろう(2001.06.27)


・今度は一枚の表を持参した父である。厚生何とか会の役員出欠表と書いてあるそれは、一枚の紙っぺらで、8人ほどの名前と所属、会議可能な日程記入欄などが何やら書いてある。父曰く、これは非常に大切な書類で、これが無いと役員会に滞りが出るそうな。

・出すなよ、それくらいで。

・こころの中の突込みは別として、表どころか罫線の引き方すらわからない父に、何処から説明して良いか悩むかすみ。そんな思いなど露ほども知らず、「あれだろ、つつーっと線が引けて、ぱぱっと表が出来るんだろ」と、ご機嫌な父。

「B5だ、B5で横長が良いな。どうしたらB5になるんだっけ」

・だーかーらー、そりはもうしつこく、しつこく何回も聞くから、その度に教えたやんかっ!首を絞めたくなるほどの憤りを感じつつも、何回目かわからない説明をするかすみ。それなのに、文字を揃えたいだの、余白の量が同じでないと嫌だの騒ぐ父。

「お父さん、エクセル、使おう」

・個人的にはエクセルはあまり好きではないが、色々なセルサイズの必要な表を作るにはエクセルの方が早い。

「ふーん。エクセルって表計算ソフトとやらだろ。お父さん、計算しないよ」

「計算が無くても表を作るのはこっちの方が速いから」

・エクセルを立ち上げた瞬間、

「あ、勝手に表の線が入っている」

・父よ、それはセルのラインで線はまだ入っておらぬ。

「線はいつ引くんだ、線は」

・名前を入れる度、セルを統合する度、文字を入力する度、文字を揃える度、父は線をいつ引くのか聞いてくる。しかも、キー並びを殆ど覚えていないので、入力スピードが異常に遅い。

「お父さん、文字の入力をするだけの所は私が入れようか?その方が早いし、線を引いたりするのはやった事が無いからやった方がいいけど、文字は何回も入力してるから」

「いや、いい。早く覚えたいから」

・素晴らしい、素晴らしい心がけだ、父よ。しかしながら、貴方のその頑固さのせいで、やたらと時間がかかる入力の間中、私はずーーーーーーーっと待たされているのだよ。

「で、そこで、このボタンを押すと、この表示されている状態の線が、選択されているセルに対して線を入力するから」

「おおっ!」

・最後に線を引いて終了。お疲れ様でした、自分。

「すごいな、すごいな、一瞬で表になったぞ、おい、見ろ見ろ」

母に見せてどうなるのだというのだ、父よ。

「あ、もうこんな時間だ。かすみも早く寝ろよ」

「まだ、お風呂に入ってない」

「そうなのか、駄目だな、そういう事はちゃっちゃとやらなくちゃ」

あんたのせいだよ。

「あ、あとこれ、暇な時で良いから、明後日の朝までにプリンターで出しておいて」

・こうして表を作った父は布団に向かった。暇なときで良いというなら明後日を指定するな。今日か明日の夜しかないやんか!


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