かすみ荘 - 父とパソコン:ファンクションボタンを押そう
[もどりゅ]

ACT015:ファンクッションボタンを活用せよ(2001.07.27)


・最早どの様に言っても無駄であると思っている。何回かすみが説明したのか、もう分からないほど言っているにも関わらず、いまだに聞いてくるのだから。しかも、テキストの該当ページに見出しまで付けているのに聞いてくるのだから。落涙。

・エクセルを使ってぺらぺら名簿を作った父は、ついに本当に作りたかった16ページの名簿に着手した。着手と言っても実際に打ち込み始めたのはかすみだったりする。初めはおあしす文章を変換すれば済む話ではあったのだが、おあしすのヴァージョンが古いせいなのか、表ががしゃがしゃになってしまうので手直ししなくてはならなくなった。手直しと初めから打ち直しだったらかすみは打ち直しを選ぶ女なのです。手直しで一つでも行がずれたら、それはもう大変な事になるでせう。

・名簿というのは名前、住所、電話番号、定年の年と月の項目があり、あから順番に延々16ページ続いている。このリスト、定年者が増える度に追加していくそうで、メンバーが逝去された場合でも、逝去と記入し名前は残しておくらしい。ので、父曰く、これからどんどん追加出来る様にしたい、との事。エクセルの追加機能を使えば早いかな、と思い延々打ち込む。

・何故か手元が暗くなったので、振り向くと父がひょこひょこと後ろから覗いている。

「俺も暇な時に入力するから無理しなくていいぞ」

・無理するつもりは毛頭無かったので、笑って誤魔化すかすみ。

・翌日、夕食後によーしやるか、といってパソコンに向かう父。しばらくぱっちんぱっちんとキーを叩いていた。これなら放って置いても大丈夫だと思って、自室に向かおうとすると、

「かすみ、半角のかなってどう入れるんだ?」

「カタカナの事?」

「そう」

「F8ボタンを押せば出るよ」

・と、見るとキーのFと8を押す父。うう、べたべたやないかぁ。

「ファンクションボタンの8だよ。F8.上にある」

「あ、本当だ。あれ、これ聞いたな、職場で」

「私も何回も言ってるけど」

「そうだな、そうだよ、いやー参った、参った」

・参っているのはかすみの方である。以来、毎日ファンクションキーの使い方を聞いてくるので困っている。仕方が無いのでキーボードに小さなテプラを貼り付けた。

?半カナ??全カナ??半英??全英?

・それを見た父がわかり易いなどと歓声を上げた後、

「かすみ、かすみ、これはどういう意味だ?」

・がっくり。わかってないじゃん。


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