かすみ荘 - 父とパソコン:手書きで漢字を出したけれども
[もどりゅ]

ACT016:手書きで漢字を表示したけれども(2001.08.27)


・父が仕事場から帰り、嬉々としてパソコンに向かいだした。こうなるとかすみも父の傍を離れられなくなる。どうせ自室にいても呼ばれるに決まっているし、その度にデータを保存したり、ゲームをセーブしたりするのが面倒だからだ。

・父が使い出したのはIMEパットである。通常余り使わない文字を、マウス入力で検索するという作戦で入力する。かすみはその機能を滅多に使わないので、父に説明した時にはその方法は抜けていた。

「ほらほらすごいだろ。今日教えてもらったんだ」

はいはい、私が悪うござんした。変わった漢字を使う事なんか滅多に無いから忘れていました。

「教えてやるから聞いておけ」

・実に偉そうなのである。ふざけるな、である。とはいえ忘れていたのはかすみだし、せっかく親切で言っているのだから聞かねばなるまい。

・しばし説明。のち、かすみの方がマウスで文字を書くのが上手な事が判明。

「やっぱり普段マウスを持っているからなぁ」と、負け惜しみ。

・数日経って見事にリスト全11ページが完成。チェック用リストを出せ出せと騒ぐので、出力して渡した。が、特殊な漢字が印刷されていなかったのだ。

・理由はわからない。父が使っているパソコンも、かすみのプリンタに繋がったパソコンもOSはMeであるし、辞書のヴァージョンも同じ筈なのだが、とにかく出て来ない。

・とはいえいくら言っても父にはわかってもらえないので。結局辞書のバージョンが違うという説明をしておいた。そうでもしないと何十分付き合わされるかわかったものではないし、かすみのプリンタで何回も出力する破目になるのは勘弁してもらいたいたいのだ。今度こっそり理由を調べようと思いつつ、パソコンを落とそうとすると、

「ちょっと待て、これからお母さんに俺が教えるから」

・何をだ?父よ、何を教えようとするのだ。父の後ろ、父の死角から、母がげっそりした表情を見せているのが見えた。南無。


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